富士通マーケティング(古川章社長)は、ユーザー企業の業務システムをモバイル端末と連携させる製品・サービスを提供する「スマートデバイスソリューション」事業の体系化に取り組んでいる。第一弾として、モバイル端末で安全に社内システムにアクセスできるレコモット社のモジュール「moconavi」をシスコシステムズのルータに組み込んだアプライアンスを発売した。

谷口幸一
プロジェクトマネージャ
 富士通マーケティングのスマートデバイスソリューション事業とは、スマートフォンやタブレットなどのモバイル端末を社内システムと連携させて業務に活用するソリューションを、同社がネットワークのインフラ構築から導入後のサポートまで包括的に提供するもの。商材化の第一弾として、このほど、遠隔アクセスの安全化を実現するモジュール「moconavi(モコナビ)」をシスコシステムズのルータ「Cisco2900シリーズ」に組み込んで提供するアプライアンスを投入した。この製品は、専用のサーバーを置くことなく、業務システムをモバイル端末と連携し、セキュアな環境で外出先からメールやスケジュールを確認することができる。端末に一切データを残さないので、情報漏えいのリスクを抑えることができる。

 ビジネスパートナー本部ニュービジネス推進統括部の谷口幸一・プロジェクトマネージャは、「モバイル端末の導入が進んでおり、とくに中堅規模の企業では、モバイル端末をいかに業務システムと連携し、ビジネスに生かすかが課題になっている」とみる。中堅企業を主なターゲットに据え、スマートデバイスソリューションを展開していく。谷口プロジェクトマネージャは、「アプライアンス製品だけではなく、今後、サービス型の商材も投入する。今、パートナーと話を進めており、年内をめどに、SaaS型商材をかたちにしたい」としている。(ゼンフ ミシャ)