ネットワンシステムズ(ネットワン、吉野孝行社長)は、情報通信研究機構(NICT、坂内正夫理事長)の世界最大規模の実験・検証エミュレーション基盤「StarBED 3(スターベッド・キュービック)」の新ネットワークインフラを、柔軟・高速・低遅延のネットワークを実現するJuniper Networksの最新データセンター・ファブリック技術「QFabric」で構築したと発表した。

 「StarBED 3」は、数百から100万台レベルの総合的な実験・検証ができる世界最大規模の実験・検証エミュレーション基盤。民間企業・大学・公的研究機関などの研究者が利用している。NICTは、利用者に向けて新しい世代のICT技術の実験・検証を可能とするエミュレーション基盤を提供するうえで、ネットワークインフラに対して、224台という多くのサーバーからの10GbE接続に対して、低遅延であること、実験ごとに論理構成を変更でき、運用管理が容易なことなどの要望を出していた。

 ネットワンシステムズは、この要望に対してJuniper Networksの最新データセンター・ファブリック技術「QFabric」によるネットワークインフラを提案。「QFabric」は複数のコンポーネントを仮想的に単一のスイッチのように連携させ、新しいネットワーク・アーキテクチャを実現する技術で、サーバー間通信でのネットワーク機器の経由数を少なくするとともに、帯域使用率を最大化することができる。

 これによって、「QFabric」と10GbEで接続される224台の高密度サーバー群に対して、オーバーサブスクリプションなしの高速・低遅延ネットワークインフラを実現。さらに、「QFabric」は、ネットワーク全体を統一して管理・運用するので、利用者の実験環境に応じて簡単に論理構成を変更することができ、運用管理負荷を大幅に軽減した。

 ネットワンシステムズは、NICTの要望に対応するにあたって、自社の大規模技術検証施設であるテクニカルセンターで、「QFabric」技術で構成したデータセンター・ファブリックを含めた綿密な機能検証を実施。最新の技術と経験にもとづいた提案によって、技術点・価格点双方で高得点を獲得した。