ITホールディングスグループのクオリカ(加藤明社長)は、ASEAN地域での顧客開拓に力を入れる。日系の製造業やサービス業のユーザーがASEAN地域への進出を加速させていることを受けて、この地域での販売体制の強化を進める。今年4月、シンガポール法人の経営体制を強化したのに続いて、中国・上海法人のASEAN向けシステム開発体制を拡充することで、ASEAN地域での販売力やコスト要求を満たし、シェア拡大につなげる。海外売上高比率は2015年度までに15~20%を目指す。

 同社は生産管理システム「AToMsQube」や、外食産業向け営業支援システム「TastyQube」の海外展開に力を入れており、「AToMsQube」は中国やASEANなどで累計30社近くのユーザーに納入してきた。直近の海外社員数は、上海約50人、シンガポール約10人と、グループ社員数約720人のうち海外社員が10%近くを占める。上海の人件費上昇など懸念材料はあるものの「上海法人の開発力が高い」(加藤社長)ことから、当面は上海を軸にASEAN市場の開拓に取り組む。(安藤章司)