日立製作所(中西宏明社長)は、11月13日、自社開発のフラッシュモジュール「Hitachi Accelerated Flash(HAF)」の新機種を日本と世界で発売したと発表した。ストレージ媒体のなかで、フラッシュの需要がさらに高まると判断。ラインアップを拡充することで、市場をリードする。

 「HAF」は2012年11月に発売。それ以前、日立のストレージで活用していたフラッシュは他社から調達したものだったが、以後のニーズを見越して、高性能と低価格を両立するには自社開発が最適と判断し、「HAF」を開発した。「HAF」は世界で発売し、約1万台を販売した実績がある。このうち約80%が日本以外の国で「日本は2~3年後に本格的なニーズが出てくる」(情報・通信システム社ITプラットフォーム事業本部の角田仁主管技師)とみている。

 発売したのは、「Hitachi Unified Storage 150」向けの1.5TBモデル(381万6750円)、「Hitachi Virtual Storage Platform」向けの3.2TBモデル(642万750円)、「Hitachi Unified Storage VM」向けの3.2TBモデル(642万750円)。

 発表会見で、角田主管技師は、「ビッグデータに対する企業の投資額は、全世界で増加する。そのなかで、ストレージの需要はHDDからフラッシュに移り変わるだろう。日立はそのニーズを先取りするために、フラッシュの自社開発に踏み切った。とくにSAS HDDをフラッシュに置き換える提案を強化していく」と説明した。

角田仁主管技師。記者会見で「HAF」の特徴とフラッシュ事業に対する思いを語った

 さらに、フラッシュの価格が高いことに触れ、「10年前に比べると、フラッシュのビットコストは10分の1になり、確実に下がっている。今後も低価格化は進み、17~18年にはHDDとフラッシュのビットコストは同じになるだろう」とした。

 日立は、「HAF」の新モデルに加えて、オールフラッシュ型ストレージ「Hitachi Unified Storage 150all flash」と「Hitachi Unified Storage VM」の処理性能を2倍にするソフト「Flash optimization」も発売した。(木村剛士)

日立が自社開発した「HAF」。約1年前の発売で1万台の販売実績をもつ