大日本印刷(DNP、北島義俊社長)と東芝ソリューション(河井信三社長)は、スマートフォンで銀行口座開設の申込みと本人確認書類の送信ができるアプリケーションを共同開発したと発表した。みずほ銀行がこのアプリケーションを採用し、1月29日に国内のメガバンクとしては初めて個人顧客の口座開設用スマートフォン向けアプリケーション「みずほ銀行かんたん口座開設アプリ」の提供を開始した。

 DNPが開発したアプリケーションは、スマートフォンのカメラで撮影した運転免許証などの画像データを、本人確認書類として申込みデータとともに送信するもの。サーバーへのデータ送信はSSL通信で行う。Android搭載スマートフォン向けアプリケーションについては、DNPのアプリケーション解析・改ざんを検知・シャットアウトするソフトを組み込むことによってセキュリティを高めている。

 東芝ソリューションがクラウドサービスとして提供する「クラウド版免許証OCR」機能を利用し、撮影した運転免許証に記載された「氏名」「生年月日」「住所」を自動的に入力項目に登録することで、入力の手間を省いた。「クラウド版免許証OCR」は、スマートフォンで撮影された運転免許証の必要な部分の画像情報を切り出して、クラウド上で読み取り、文字認識結果をデータとしてスマートフォンに返す。氏名や住所などの項目をクラウド側では紐づけできない仕組みなので、個人を特定することが難しく、個人情報として漏えいするリスクを低減する。アプリケーション側にはOCR機能がなく、切り出した部分の画像だけを送信することで通信データ量を低減し、高速・高精度の処理を実現した。

 DNPは、今後、金融機関に向けて同様のアプリケーションを提供し、金融機関での口座開設からICカード発行までの業務の効率化を支援する。東芝ソリューションは、免許証OCRの読取り・認識精度を向上するとともに、本人確認が必要となる他サービスへの展開を進める。