【上海発】ウイングアーク1stの中国法人である文雅科信息技術(上海)(ソウケ島純総経理)は、3月21日、中国・上海市で日系パートナー企業向けのセミナーを初めて開催し、BI(ビジネス・インテリジェンス)製品「Dr.Sum EA」と帳票ソリューションを、導入事例を交えながら紹介した。

 「Dr.Sum EA」は、企業内の膨大な情報を統合し、高速・柔軟に分析して情報の可視化を実現するBI。セミナーでは、中国沿岸の主要都市で「蘇浙匯」などの高級中国料理レストランを経営する金萌集団の余洋システム部部長が登場し、導入の経緯や成果を語った。

 2008年頃からERPなどの基幹システムによる業務のIT化を進めた金萌集団は、13年に「Dr.Sum EA」を導入。余洋部長は、「中国の飲食業界は、人件費や原材料価格の高騰への対応を迫られ、生き残りが厳しい時代を迎えている。差異化の要素は、『価格と味』から『管理体制とブランド』へと変化した。20万人の会員を抱える当社にとって、IT化による店舗管理や顧客ニーズに対する迅速な対応は必要不可欠。『Dr.Sum EA』の導入によるサプライチェーンの可視化や売上げ・利益分析は、現在、非常に重要になっている」と語った。「Dr.Sum EA」を使って、店舗ごとの時間帯による顧客数や注文数の分析から、適切な人材配置を実現しているという。

 ウイングアーク1stは、3月に帳票ソリューション「SVF」のユーザーインターフェースとマニュアルを中国語に対応させた。ソウケ島総経理は、「中国での顧客の多くは地場企業。今後は、中国へ進出する日系企業への納入も増やしていく。『一部の機能だけ使いたい』といった顧客の要望にも柔軟に対応する」と意気込む。中国独自のビジネスモデルとして「初期費用を抑え、最短3か月から利用できるサービス型製品の供給も検討中」(ソウケ島総経理)だ。

 セミナーには、日系のシステムインテグレータのほか、連携ソリューションを提供するプロダクトベンダーなど、中国現地法人の担当者が多数参加した。(伊達和久)