リコー(三浦善司社長)は、4月25日、2014年3月期の決算と、新たな中期経営計画を発表した。売上高は2兆2369億円で、前年比16.2%増、営業利益は1203億円で89.8%増、当期純利益が728億円で124.3%増と、前期比増収増益を達成した。また、今年4月から17年3月までを対象期間とする新たな中期経営計画「第18次中期経営計画」を発表し、売上高2兆5000億円以上、営業利益2000億円以上を目標に掲げた。

 三浦社長は、14年3月期決算について、「MFP(複合機)やプロダクションプリンティングの新製品販売、ITサービスなどの拡大や、構造改革の効果によって、大幅な増益が達成できた」と説明。「第3四半期時点の見通しを達成するとともに、全事業、全セグメントで増収増益となり、赤字のセグメントがなくなった」と手応えを語った。最新の業績見通しは1年前に発表した見通しを下方修正したもので、「手放しでは喜べない」としながら、「まずは計画を達成したことが大事だと考えている」と総括した。

三浦善司社長

 「第18次中期経営計画」では、基本戦略として「基盤事業収益力の強化と成長」「新たな事業の柱の構築による成長」の二つを設定。新興国のオフィス事業領域の規模を倍にして、新たな収益の柱にすることなどを明らかにした。三浦社長は、「17次の中計でも成長は果たしたが、最終的に目標は売り上げしかクリアしていない。また、設定したターゲットに実際の事業がフィットしなかったという反省がある」と話し、売上高だけでなく、営業利益、営業利益率、ROE(株主資本利益率)、総還元性向(配当と自社株買いを合わせた金額を純利益で割った比率)など、主要指標の目標を達成しながら総合的な成長をめざす姿勢を鮮明にした。(本多和幸)