シマンテック(河村浩明社長)は、バックアップ製品「Symantec NetBackup 5230」の提供を5月30日に開始する。大企業を対象とする初のアプライアンスとして販売攻勢をかけ、大企業向けバックアップ関連市場でシェア25%の獲得を目指す。

小熊聡
常務執行役員
 「NetBackup 5230」は、最大で4800台の仮想マシンを保護することができるアプライアンス。データのサイズを縮小することで増分バックアップの速度でフルバックアップできるだけでなく、スナップショット作成管理の集中化でファイルレベルでのリカバリができる。災害やシステム障害の際に別の拠点などでシステムの迅速なリカバリテストや実行を簡素化するレプリケーション機能を備えているほか、コンプライアンスや運用ポリシーを容易に順守できるセキュリティ機能を搭載している。クラウドへのバックアップについては、従来の製品と比べて最大で10倍の転送速度という点が売りだ。

 大企業がバックアップ製品を導入する場合はオンプレミスが多く、テーラーメイドでシステムを構築するケースもある。しかし、「最近は、ビッグデータの活用に向けて、適したバックアップ関連システムをいかに早く構築できるかが、ITベンダーに求められている」(小熊聡・常務執行役員エンタープライズパートナー本部長)という。ユーザー企業の要望に応えるために、アプライアンスを提供。「金融やテレコム関連、製造、流通など、さまざまな業界で新規顧客を開拓していく」との方針を示している。

 伊藤忠テクノソリューションズ、NTTデータ、新日鉄住金ソリューションズなどが販社として名乗りを上げており、「大型案件を獲得するために、当社と販社でソリューションを創造するなど、パートナーシップを深めていく」という。大企業向けのバックアップ関連市場でシェア25%の獲得で主導権を握り、「中小企業向けのビジネス拡大にもつなげる」としている。(佐相彰彦)