ブレイバーグループのデータサルベージ(阿部勇人社長)は、独自に開発したデータ復旧ソフト「MASAMUNE(マサムネ)」を活用したストレージ故障予測検知サービスを立ち上げる。

 データサルベージは、「MASAMUNE」の機能の一部をフリーソフトとして広く世界に公開し、その見返りとして、ハードディスクドライブ(HDD)など、ストレージデバイスの故障情報を収集。これを分析することで、どの製品や製造ロットで故障が頻発する傾向にあるのかを突き止める。ストレージのデータ本体や個人情報に関する情報は収集しない。

「MASAMUNE」を活用したストレージ故障予測検知システムの概要

 ユーザーは、無料で「MASAMUNE」を活用したデータ復旧作業ができ、これによって得られた情報は、ストレージ故障予測検知サービスとしてストレージメーカーやデータセンター運営会社、電子機器メーカーなどにブレイバーグループが有料で販売する。

データサルベージの阿部勇人社長

 ブレイバーグループは、データ復旧事業を手がけていることから、HDDやSSDなどのストレージが特定の製造ロットに故障が頻発する傾向があることを把握していた。今回の取り組みは、「MASAMUNE」を活用して世界規模でデータを収集し、「大規模で連続した障害が発生する前に、予測検知を行うことでデータの保護に役立てる」(阿部勇人社長)ためのもの。

 故障して失われかけたデータを復旧するのがデータ復旧会社の務めではあるが、「事前に故障を予測できれば、データ損失のリスクをより軽減できる」(阿部社長)として、データサルベージはストレージ故障予測検知サービスの本格的な立ち上げを急ぐ。(安藤章司)