日本データ復旧協会(濱田兼幸理事長)が、2013年1~12月の国内データ復旧市場の見通しを発表した。ストレージ系の復旧依頼が前年とほぼ同じか伸びる動きがある一方で、タブレット端末やスマートフォンなど、HDDを使わない端末の利用頻度が増えたことや、さらにクラウドサービスが普及したことでパソコン内のデータ保持量が減ったことがマイナス要因になり、端末周辺のデータ復旧依頼は減少傾向にある。

 しかし、すべての重要データがクラウドやスマートデバイスへ移行するわけではなく、むしろクラウドサービスによる社外でのデータ保持が必ずしも安全ではないという認識が広がり、社内電算室などでのデータ保持の必要性が改めて評価される動きもあるという。それでも、自社で管理する方法も必ずしも万全ではないことから、結果的にデータを保管するストレージ系のデータ復旧依頼は増加の兆候がみられる。

 2012年1~12月のデータ復旧依頼件数は、HDDベースで前年より4000台少ない7万4000台。復旧台数に関しては、前年より700台多い5万9200台だったと推計。2013年は、スマートデバイスやクラウドの普及によって、クライアント端末周辺のデータ復旧依頼は減少傾向にあるが、ストレージ系のニーズは顕在化しているという分析だ。