ガイアックス(上田祐司社長) は、プライベートクラウド事業でエーティーワークス(伊東孝悦代表取締役)と業務提携した。具体的な事業としては、エーティーワークスのホステッド型プライベートクラウドサービスである「レンタルプライベートクラウド」をサービス基盤として、プライベートクラウド環境の構築、移行、運用・監視サービスを包括的に提供する。サービス名は「GaiaXプライベートクラウド」である。

 従来、ソーシャルメディアの運用支援などコミュニティ関連事業を主力にしてきたガイアックスは、事業を拡張し、ITインフラ系サービスとして、2011年にフルマネージドホスティングサービスの「GaiaXフルマネージドサーバ」の提供を開始した。さらに、2013年末には、Amazon Web Services(AWS)の導入・移行から運用・監視までワンストップで手がけるサービス「Cloud Sun」も始め、順調に業績を伸ばしているという。

 ただし、「AWSの営業をしているなかで、システムをクラウド化しても、インフラまで含めて自社でコントロールしたいというニーズが根強くあることもわかった」と、ガイアックスの大坪大樹・クリエイティブ・インプリメント部ディレクターは話す。そのニーズにパブリッククラウドで対応するのは難しいため、新たにプライベートクラウドサービスを立ち上げることを決めたという。

 エーティーワークスとは、もともと自社データセンター(DC)や 「GaiaXフルマネージドサーバ」のハードウェアとして同社製サーバーを導入していたこともあり、協業関係にあった。

 佐々木喜徳・同R&D本部技術開発部マネージャーは、「エーティーワークスはサーバーベンダーとして実績があり、これまでの協業でこちらの要望にもきめ細く応えてくれた。また、自前のインフラをもつDC事業者でもあり、DC運用のノウハウを蓄積し、24時間365日対応のサポートリソースも用意している。一緒にサービスのクオリティ向上に取り組むことのできるパートナーだと考えている」と、同社とプライベートクラウド事業で提携する理由を説明する。

 一方、エーティーワークス側からみると、ガイアックスは、「レンタルプライベートクラウド」と付加価値サービスをセットでエンドユーザーに提供する再販パートナーということになる。

 エーティーワークスの佐々木潤・営業本部営業部ソリューションセールス課課長は、「うまくマッチングできればハードウェアでの取引以上のシナジーが期待できる。当社の技術部隊は富山にいるので、首都圏のプライベートクラウド案件で取り回しが難しいものなどは、ガイアックスとの協業でクロージングするというケースもあるだろう」と、業務提携の効果に期待を寄せている。(本多和幸)

左からエーティーワークスの佐々木潤課長、ガイアックスの大坪大樹ディレクター、佐々木喜徳マネージャー