エーティーワークス(伊東孝悦社長)は、ホステッド型のプライベートクラウドサービスである「レンタルプライベートクラウド」の提供を開始した。同社は、近年、省スペース・省電力が特徴のサーバー製品「Rad Beagle」などが好調で、サーバーメーカーとしての地位を築いているが、リンク(岡田元治社長)と共同で展開している国内最大級のホスティングサービス「at+link」のノウハウなども生かして、低価格のプライベートクラウドサービスを展開する。

永井浩和
取締役副社長
 「レンタルプライベートクラウド」は、「オール・エーティーワークス」であることが大きな特徴。富山市の本社ビル内にある自社データセンター(DC)に、独自に企画・開発したサーバーアプライアンス製品を置き、自社製品を使ったサービスインフラを自社で運用する体制を整備している。さらに、オープンソースのハイパーバイザーであるKVMと、KVM用の分散ストレージSheepdogを採用している。

 永井浩和取締役副社長は、「当社はハードウェアベンダーであって、在庫もパーツも多数抱えている。さらに、DCも自社で整備していて、MSP事業も展開している。ホスティングサービスを通じて、オープンソースを使った仮想化インフラの開発も自社で行ってきた。こうした要素をうまく組み合わせて、圧倒的にコストを削減しつつ、万全のセキュリティとサポートが可能なプライベートクラウドサービスを世に出すことができた」と、自信をみせる。

 ユーザーの対象としては、社内システムのITインフラとして、プライベートクラウドを安く使いたいという企業を想定しているが、ソフトウェアベンダーなど、アプリケーションとしての商材をもっているITベンダーに、SaaSのインフラとして使ってもらうやり方も有効だという。

 当面は直販でサービスしていくが、永井副社長は、「将来的には、ソフトベンダーのSaaSインフラとして再販してもらったり、代理店にパブリッククラウドのように切り売りして再販してもらったりしてもいいと考えている」と話す。

 3月31日の申し込みまでを対象とするキャンペーンを展開中で、初期費用が無料、月額利用料も通常9万円のところを、最大12か月間、5万円にディスカウントする。専用物理サーバーは5台で、CPUコア数は10、メモリ容量は16GB、ストレージの実効容量は500GBというスペックだ。仮想サーバーの収納可能台数は32台。ネットワーク利用料は別途必要。(本多和幸)