オープンソースソフトウェア(OSS)の普及促進活動を行うエルピーアイジャパン(LPI-Japan、成井弦理事長)は、HTML5の技術者向け資格試験「HTML5プロフェッショナル認定試験」の「レベル2」を9月24日に開始した。今年1月に始めた「レベル1」と比べて、高度な知識とスキルを要求する内容になっている。主な対象となるのは、ウェブアプリケーションソフトの開発者やウェブデザイナー。レベル1と合わせて3年間で4000人の受験者獲得を目指す。

成井弦
理事長
 LPI-Japanは、2000年に設立された特定非営利活動法人(NPO)。技術者の育成に積極的で、Linuxの知識と開発スキルを認定する「LPIC(Linux技術者認定試験)」、オープンソースのデータベース(DB)が対象の「OSS-DB技術者認定試験」を企画・運用している。特定のITベンダーに依存しない中立的な試験制度として、評価は高い。

 HTML5プロフェッショナル認定試験は、LPI-Japanが企画・運営する三つ目の資格試験。成井理事長は、「OSからDBに範囲を広げ、次は何をターゲットにするかを考えたとき、クライアント端末側のウェブアプリケーション関連が必要だと感じた。HTML5はOSに依存しない開発が可能で、エンジニアにとっては効率的。ユーザーは特別なプラグインソフトを導入する必要がないので、リッチなコンテンツを手間なく閲覧・利用できる。今後確実に主流になると感じている」と、HTML5を選んだ理由を説明する。

 調査会社の米ガートナーは、企業向けのアプリケーションの約半分は2016年末までにHTML5ベースになると2013年2月に発表している。それほど、アナリストの評価も高い。今年1月に始めたHTML5プロフェッショナル認定試験のレベル1は、静的なウェブコンテンツをHTML5でデザイン・作成できるかを問う内容になっていて、約300人が受験し、その60%が合格したという。レベル2では動的なウェブコンテンツのデザイン・作成が対象となる。成井理事長は「HTML5プロフェッショナル認定試験の受験者数はまだ少ないが、開始直後の試験申し込み状況は、LPICやOSS-DBよりもいい」とニーズの高さを感じている。(木村剛士)