大手のシステムインテグレータ(SIer)は、ASEAN市場の開拓を加速している。野村総合研究所(NRI)は、フィリピンのITサービス企業であるN-PAXと資本・業務提携し、フィリピンでの事業拡大に動く。新日鉄住金ソリューションズは、このほど、インドネシアに現地法人を設立した。インドネシアに進出している日系企業にITサービスを提供していく。

 大手SIerは、日本の製造業やサービス業の企業がASEANへの進出を加速している状況を商機と捉え、これらの日系企業にITを提供することによって、現地での導入実績をつくろうとしている。NRIは、日系企業向けERP(統合基幹業務システム)構築に強いN-PAXの株式を10%取得。フィリピン市場に根づいたN-PAXと資本面を含めて手を組むことによって、現地のニーズに迅速に対応するための体制づくりを行う。

 新日鉄住金ソリューションズはインドネシア法人を通じて、現地に進出している日系メーカーや金融機関に対し、システム構築などを提案。大手SIer各社は、まずは日系企業を皮切りに案件を獲得して実績をつくり、それを踏まえたうえで、現地市場の開拓も視野に入れていく。(ゼンフ ミシャ)