【上海発】中国ローカルSIerの上海明諮網絡技術(汝浩総経理)は、製造業を主要ターゲットとした電力使用量の可視化ソリューションの開発に着手した。2015年に完成させ、現地の日系企業向けに提供していく。

 上海明諮網絡技術は、2000年3月に設立したローカルSIerで、現在は約50人の従業員を抱える。2013年度(13年12月期)の売上高は約3100万元。アクシオの中国現地法人、愛科秀(上海)信息技術と戦略的協業関係を結び、日系企業を主要ターゲットに、ITインフラの設計・構築から保守・運用サポートまでのトータルサービスを提供している。汝浩総経理は、「メーカーとの直接取引が多いので、同業他社と比べて発注から短納期で導入できることが強み。日系IT企業が多く進出する以前の2000年から中国でSI事業を展開し、日系企業向けのノウハウも蓄積している」と説明する。

 現在、取引中の顧客は60社ほどで、汝浩総経理は、「最近は、日系の製造業で、会計や人事などの事務関係の案件だけでなく、工場業務の効率化・自動化のために、FAシステムや計量システムなどの引き合いが増えている」という。とくにコスト削減に対する要請が高まっているとみて、電力使用量をリアルタイムに可視化するソリューションの開発に着手。上海明諮網絡技術にとっては初の自社ソリューションだ。現段階では電力使用量の測定・可視化に特化し、制御機能を搭載する予定はないが、汝総経理は、「使用電力を見える化して現状を把握することで、エコ・省エネにつなげてもらいたい」としている。(上海支局 真鍋武)

汝浩総経理