BCN(奥田喜久男会長兼社長)は4月22日、東京・神田のBCNアカデミールームで、IBMのクラウドプラットフォーム「SoftLayer」のハンズオンセミナーを催した。  『いつまでサーバーだけを売るつもり? ニーズにこたえる売り手を目指す、クラウドキャッチアップセミナー』(次回開催URL:http://www.seminar-reg.jp/bcn/softlayer_handsonsem2/)と題したシリーズ・セミナー(全4回)の二回目。毎回、日本IBMのパートナー企業が講師を努めており、今回は、ミライト情報システムが、SoftLayerの特徴や同社が手がけた案件の事例を紹介。あわせて、SoftLayerの具体的な操作方法も解説した。

 メインスピーカーを務めたミライト情報システムの中登義仁・エンタープライズ事業本部プラットフォーム&クラウド技術部部長は、SIの現場の視点からSoftLayerの特徴を説明した。 中登部長はまず、「国際バックボーンネットワークが利用できるのは大きなメリット」と指摘し、こう続ける。

 「SoftLayerの場合、世界各地のデータセンター(DC)が、インターネットではなく専用のバックボーンネットワークでつながっており、例えば、日本のDCと香港のDCにサーバーを置いたとしても、データベースのレプリケーションなどが非常に高速にできる。こうしたサービスが現時点で可能なのは、SoftLayerとGoogleのIaaSくらいではないか」

ミライト情報システム エンタープライズ事業本部プラットフォーム&クラウド技術部部長 中登義仁氏

 加えて、SoftLayerは物理と仮想の両サーバー環境を柔軟にコントロールでき、さまざまなサービスメニューも備えている。「そのため、社内にサーバーを置くのとほとんど変わらない使い方ができる」と、中登部長は評価する。さらに、「APIも豊富なので、独自の管理メニューを構築し、課金情報など、必要な情報だけを簡単にコントロールすることができる。こうした運用管理面でのメリットも大きい」と語り、IaaSとしてのSoftLayerの優位性を多面的に解説した。

 中登部長の話は、SIerにとってのSoftLayerの価値にも及んだ。

 「基幹システムを含め、社内システムをクラウドに全面的に移行しようと考えるユーザー企業は相当数出てきている。われわれがてがけた案件でも、マイクロソフトのERPパッケージ『Dynamics AX』」を、オンプレミス環境からSoftLayer上に移したケースもある」と、中登部長は語り、「IPsecのVPNで社内とSoftLayerを接続し、社内にあるのと変わらないような使い勝手を実現している」との説明を加える。

 また、グローバルでECサイトを運営しているようなユーザー企業は、顧客の個人情報を管理するサーバーを現地のDCに置かなければならないケースもある。「そうした用途にSoftLayerを提案するのも有効」として、同社の受注事例を紹介した。

ミライト情報システム エンタープライズ事業本部ソリューション事業部プラットフォーム&クラウド技術部プロダクト技術グループ 上林義幸氏

 SoftLayerの操作方法の解説は、エンタープライズ事業本部ソリューション事業部プラットフォーム&クラウド技術部プロダクト技術グループの上林義幸氏が担当した。同氏は今回、管理ポータルの立ち上げから、サーバー構築・設定、SoftLayer上で提供される各種製品・サービスのオーダーに至るまで、さまざまなデモンストレーションを展開している。

熱心に聴講する参加者

 なお、4月24日にも、三回目のセミナーも開催しており、シリーズ・セミナーは5月22日の最終回を残すのみとなった。講師は、AITが務める。