A10ネットワークス(川口亨社長)は、アプリケーションデリバリコントローラ(ADC)の「Thunder ADC」シリーズにミッドレンジ向けの新製品を追加し、提供を開始した。アプリケーションスループット30Gbpsから78Gbpsの3モデルを用意し、従来製品より価格対性能比を高めた。最近は暗号化通信を常時有効にしてデータを保護するアプリケーションが多いことから、SSL処理を高速化するASICを搭載するモデルを用意している。

サンジェイ・カプーア
バイスプレジデント
 今年3月にリリースされた同社最新のADC用OSを搭載し、従来はコマンドライン操作が必要だった機能を含むすべての設定をウェブAPIから変更できる。これにより運用の自動化や、重要顧客にはより高いパフォーマンスを提供するといった高度な制御を行えるようになった。

 新製品の発表にあわせて来日した米A10ネットワークスのサンジェイ・カプーア・グローバルマーケティング担当バイスプレジデントは、「あらゆる業界の企業がインターネットを通じてサービスを提供するようになった現代では、全業種において、アプリケーションの高速化とセキュリティが不可欠となった」と、同社製品の適用範囲が年々広がっている背景を説明。大企業やサービス事業者だけでなく、中規模の企業でもアプリケーションをセキュアで高速に実行できる製品として展開を図る。

 カプーア氏は「顧客向けにサービスを提供するアプリケーションのスピードが遅い場合、売り上げの低下や顧客の喪失に直結する」と指摘し、ADCは単にサーバーを安定運用させるためのものではなく、ビジネスの成長に必要な製品であることを強調した。(日高彰)