亜信科技(AsiaInfo)による買収を受けて「亜信安全」に社名変更した旧・トレンドマイクロ(中国)が、11月に本格的な営業を開始する。晴れて中国ローカル企業となったうえで、中国政府が「安全で自主制御が可能」とする国産セキュリティ商材を提供していく。同社の関係者が明らかにした。

 営業開始時点では、「トレンドマイクロ」のブランド名は存続するが、徐々に「亜信安全」に移行していく模様。また、中国の株式市場での上場も視野に入れているという。AsiaInfoは、今回の買収後、セキュリティ関連の研究開発センターを設立し、将来は2000人規模の組織を構成して市場を開拓する方針を公式に示している。

 中国メディアの報道によると、亜信安全の何政董事長は、10月16日、中国科技会堂で開催されたインターネット情報セキュリティ討論会に出席。中国国内の知的所有権を有し、自主的に制御が可能な製品を提供できることをアピールした。同時に、亜信安全は国家信息中心と戦略的な協力関係を締結。政府と足並みを揃えたうえで、中国の情報セキュリティ市場を開拓していく。(真鍋武)