ネットワールド(森田晶一社長)は、11月18日、九州と大阪・神戸を結ぶ長距離フェリーを運営する阪九フェリー(小笠原朗社長)が、基幹業務システムをVMware vSphereの仮想化基盤に集約するにあたり、高性能で止まらないシステムを実現するために、ネットワールドが扱う米PernixDataのストレージ高速化プラットフォームPernixData FVPを導入したと発表した。

システム図

 PernixData FVPは、VMware基盤を構成する複数の物理サーバー上のフラッシュデバイスをクラスタ化したキャッシュバッファとして利用し、物理サーバーに特別なメモリやディスクを増強することなく、必要容量のフラッシュデバイスを追加するだけで、VMware環境のI/O性能を改善する製品。

 阪九フェリーは、2年前から開発系サーバーやウェブサーバーなどを仮想化基盤で稼働しており、その成果を踏まえて、新たに基幹業務システムも仮想化基盤に集約することになった。今回対象となったのは、経理や請求、予約関連業務などの重要システムで、高負荷DBサーバーを稼動することから、パフォーマンスの確保が課題となりPernixData FVPを導入した。

 PernixData FVP導入後の調査では、直近の1か月間で、9100万回のリードをキャッシュ上で処理し、約2.7TB分のトラフィックを削減。ライトは、4400万回分の処理を高速化し、スループットも約10倍に向上した。また、阪九フェリーでは、エンタープライズクラスのストレージに必要な耐障害性やデータ整合性の仕組み、フラッシュ搭載ストレージなどを導入するよりもコストを低く抑えることができ、IT予算を有効活用できる点も高く評価している。

性能グラフ

 なお、システムの構築は、ネットワールドのパートナーである九電ビジネスソリューションズ(山崎正幸社長)が担当した。ネットワールドの迅速なサービス・サポートも評価ポイントとなった。

 阪九フェリーでは、今回のプロジェクトで、仮想化基盤への集約率を高めたことで、運用管理業務の効率化や空調コストの削減など、さまざまな成果を得ることができたという。今回の成功を踏まえて、現在は物理環境で稼働している予約発券システム本体も、仮想化環境への移行を検討している。