【上海発】上海技菱系統集成(CIJ上海、小垣真総経理)は、日本向けオフショア開発事業の体制強化を図る。上海はプロジェクトマネジメント(PM)などの上流工程を強化し、下流の開発工程は西安のパートナー企業への委託を進める。

 対日オフショア開発は、円安元高や人件費高騰で市場環境が厳しく、最近では、中国のインターネット企業などへの技術者流出も増えている。オフショア開発会社は安定した人材確保に苦戦しており、小垣総経理は「当社でも、ここ1年間で技術者が半分程度減った」と語る。

 一方、日本国内の技術者不足を背景に、オフショア開発には根強い需要がある。CIJ上海の受注開発量も15年は昨年比で10%程度増えた。

 ただし、人件費が高いうえに、採用も難しいとあれば、オフショア開発会社が、自社で新たな人材を抱えるメリットは少ない。そこでCIJ上海は、コストを抑えつつ、安定して技術者を確保できる内陸の開発パートナーを活用する。小垣総経理は、「オフショアで安定した収益をあげられる体制を整えることが、直近の事業ミッションだ」と語っている。(真鍋武)