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エプソン、エコタンク搭載プリンタとカラリオ・プリンタの新製品

2016/01/13 19:07

 セイコーエプソン(碓井稔社長)は1月12日、インクジェットプリンタの新製品として、本体側面に大容量インクタンクを装着したエコタンク搭載プリンタ3機種を発売すると発表した。また、カラリオ・プリンタの新製品として、A4対応複合機2機種、新カラリオミー1機種を発売するとともに、カラリオ・プリンタの新シリーズとして「Colorio V-edition」を新設すると発表した。

 エコタンク搭載プリンタは、これまでのインクジェットプリンタとは異なるコンセプトで、2年分の大容量インクを同梱し、インクの追加購入と交換の手間が軽減でき、大幅な低プリントコストを実現した製品。ラインアップは、A4カラー複合機「EW-M660FT」、A4 モノクロ複合機「PX-M160T」、A4モノクロプリンタ「PX-S160T」の3機種で、2月4日に発売する。

左から『EW-M660FT』『PX-M160T』『PX-S160T』

 カラーモデル「EW-M660FT」は、購入時にインクボトルを各色2本ずつ、2年分のインクを同梱し、約1万1300ページ(カラーの場合)の大量プリントを実現。同梱インクを使いきった後は、追加のインクボトルを購入することで、カラー約0.8円(税別)/モノクロ約0.4円(税別)の低コストでプリントが可能。プリントヘッドは高速、高画質印刷が可能な「PrecisionCore」を採用、またブラックインクは顔料インクを採用し、文字をくっきりと印刷できる。印刷速度は、カラー約7.3ipm/モノクロ約13.7ipmを実現している。

(左)『EW-M660FT』エコタンク部分(右)『EW-M660FT』用4色インクボトル

 モノクロモデル「PX-M160T」、「PX-S160T」は、購入時にブラックのインクボトルを2本、2年分のインクを同梱し、約1万1000ページの大量プリントが可能。同梱インクを使いきった後は、追加のインクボトルを購入することで、約0.3円(税別)の低コストでプリントすることができる。印刷速度は、約15ipm、インクは顔料インクを採用しており、普通紙でも鮮明な印刷を実現する。

 カラリオ・プリンタの新製品は、コンパクトサイズで高画質な写真プリントが可能な6色染料インク搭載のA4対応多機能複合機「EP-708A」、ハガキや文書印刷に適した4色顔料インク搭載のA4対応複合機「PX-048A」、新カラリオミー「PF-71」の3機種で、1月28日に発売する。

(左)『EP-708A』(真ん中)『PF-71』(右)『PX-048A』

 「EP-708A」は、シンプルなデザインのなかに必要な機能をコンパクトに凝縮したベーシックモデル。前面給紙を採用しているため置き場所を選ばない。基本色のシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの4色に、ライトシアン、ライトマゼンタを加えることで、肌の色や空などの淡い色合いも自然に美しく表現する。また、エプソン独自のマイクロピエゾプリントヘッドで吐出するインクの量を正確にコントロールし、さらに「Advanced-MSDT」により、プリントデータに応じてインクのサイズを5段階にきめ細かく調整するため、滑らかなグラデーションや繊細な明るさなど美しく表現する。

 「PX-048A」は、4色顔料インクを採用することで、ブラックの文字だけでなく、カラーの文字や絵・図・罫線などもくっきりにじみにくくシャープに仕上げる。マーカーを引いても文字がにじみにくく、ハガキや文書印刷を始め、DM・簡易チラシなどの販促ツールの印刷にも適している。

 新カラリオミー「PF-71」は、デジタルカメラの写真はもとより、スマートフォンの写真もパソコンなしで簡単、きれいにプリントできる。スマートフォン用アプリを使うことで、オリジナルのシールやラベル、フォトブックを簡単に作成することができる。幅249mm×奥行176mm×高さ85mmのコンパクトサイズで、縦置き収納も可能なため、使いたい時に本棚などの収納スペースからさっと取り出して、リビングのテーブルなど好きな場所で使用できる。また今回、さまざまなシール印刷が楽しめる「Epsonマルチロールプリント」をバージョンアップ。新たに259種類の内蔵コンテンツを追加し、合計で531種類へと大幅にコンテンツを増加している。さらに、新しい用紙として「両面名刺用紙<半光沢>」を発売する。

 新シリーズの「Colorio V-edition」は、写真のプリントボリュームが高い顧客が重視する写真印刷のきれいさと交換用インクのコストパフォーマンスを両立したモデル。カラリオ・プリンタのフラッグシップモデル「EP-10VA」の機能をそのままに、本体とインクカートリッジ(ヨットシリーズ)の価格を改定し、L判1枚あたりの印刷コストで約12.7円(税別)の低ランニングコストを実現している。

 価格はすべてオープン。予想市場価格は、「EW-M660FT」が5万円台中盤、「PX-M160T」が2万円台後半、「PX-S160T」が1万円台後半、「EP-708A」が1万円台中盤、「PX-048A」が1万円前後、「PF-71」が2万円前後、「EP-10VA」が5万円台後半。

 なお、同社では、コンシューマインクジェットプリンタとビジネスインクジェットプリンタの一部インクカートリッジの出荷価格を、3月1日から改訂する。対象商品は、コンシューマインクジェットプリンタ用インクカートリッジが152商品、ビジネスインクジェットプリンタ用インクカートリッジが36商品。価格改定率は平均約6%となる。
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外部リンク

エプソン=http://www.epson.jp/