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エプソン、会計システムのオールインワン・サーバー「INTER KX」新モデル

2016/02/03 19:08

 セイコーエプソン(碓井稔社長)は2月2日、会計システムのオールインワン・サーバー「INTER KXシリーズ」の新製品として、「指紋認証システム」対応によりセキュリティを強化し、会計データの確実な処理・高速バックアップを実現したネットワークモデル「MS9200」と「SSD」を搭載し高速化を追求したスタンドアロンモデル「MS5200」の2モデルを3月23日に発売すると発表した。

 新製品は、2モデルとも指紋認証システムに対応することで、セキュリティをさらに強固にした。通常、機密データを扱う場合には、複雑で文字数の多いパスワードを設定し管理する必要があるが、指紋認証システムを利用することで、簡単・安全に認証することができる。Windowsへのログインはもとより、エプソンの会計システムR4シリーズに標準搭載している「Eiボード」の起動時や、Eiボード内のマイナンバー専用のデータベースへのログインにも対応している。

 ネットワークモデルMS9200は、高速処理のクアッドコアプロセッサ「Intel Xeon E3ー1231v3」と最新OSの「Windows Server 2012 R2」を搭載し、会計業務を高速・安定的にサポートする。メモリは標準で8GB搭載し、複数のクライアントPCからの同時アクセスや「会社データ」を開くなどの高負荷処理にも対応する。また、最大32GBまでメモリが増設できるため、顧問先の拡大による会計データ量の増加や従業員の増加によるクライアントPCの台数増設にも柔軟に対応することができる。

 ハードディスクは、耐久性を考慮したSASハードディスクを採用し、データ更新などの高負荷な処理も、より安全に行うことができる。また、RAID1の多重化構成に加えて、ホットプラグにも対応しており、サーバーが稼働中でも障害が発生したハードディスクを簡単に交換することができるため、会計業務を止めずに復旧作業をすることが可能。

 なお、MS9200は14年から施行されている「生産性向上設備投資促進税制」の認定商品となり、会計事務所で利用する場合は税額控除の税制措置を受けることができる。

 スタンドアロンモデルMS5200は、高性能の「Intel Core i7」プロセッサ、高速・省電力を可能にする256GB の「SSD」、メモリは標準で4GBを搭載し、複数のINTER KX会計ソフトウェアを同時に起動した際もスムーズに動作を行うことができる。メモリは、最大16GBまで増設できるため、会計ソフト以外のソフトを同時に起動して業務を行っても、安定した動作が可能となっている。さらに、二つのビデオコネクタを標準搭載しており、2台のモニタに異なる情報を表示して作業を行うマルチモニタに対応している。

 税別価格は、MS9200が290万円から、MS5200が150万円から。同社では、今後1年間で約1000台の販売を予定している。
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外部リンク

エプソン=http://www.epson.jp/