ソフトバンク・テクノロジー(SBT、阿多親市社長)は3月30日、佐賀大学(宮崎耕治学長)に、「Office 365プランの一部であるクラウドメールシステム Exchange Online(Office 365)」を納入したと発表した。

 佐賀大学では、これまでオンプレミス(サーバー設置型)のメールシステムを利用してきたが、メールを頻繁に使用する利用者にとっては、メール容量が十分でなかったり、メール利用者数が増える入学時期のサーバー負荷に対応するため、利用者が多くない時期にも余分なサーバーの運用コストが発生していた。一方で、学生の多くがスマートフォンを保有しており、モバイル&クラウド活用に最適な情報システムの整備は喫緊の課題となっていた。こうした背景から、クラウド型コミュニケーションシステムであるOffice 365への移行を決定した。

 これまでも自宅のパソコンなど学外からもメールは利用できていたが、スマートフォン対応はしていなかった。今回、Office 365に移行したことで、学生・教職員はOffice 365を利用して、スマートフォン・タブレット端末などに対応したウェブ画面や、「Microsoft Outlook」や「OWA for iPhone」などのモバイル専用アプリで、メールが利用できるようになった。個人メールの容量も、1人あたり500MBから50GBに増加したことで、毎週1、2回あったメール容量についての問い合わせ削減につながり、サポートを提供している総合情報基盤センターの業務負荷軽減が期待されている。

 メールシステムの移行に際しては、教職員に関しては混乱を避けて業務への影響を最小限に抑え、少ない人的リソースで移行を実現するため、移行から運用までそれぞれのフェーズでの課題に対応できるSBTの支援を受けた。

 その結果、2ステップでのメールシステム移行を採用し、常勤事務職員・教員(合計約2000人)のメールシステム移行を15年9月に完了した。新入生を含めた学生と非常勤職員(合計約7000人)のメールシステム移行については、16年度の新入生の受け入れに間に合わせることを目標に対応を進め、16年3月下旬に完了した。必要な時にSBTからサポートが受けられるメニューを利用することで、クラウドサービスを効果的に活用する体制を整えている。

 佐賀大学では、学術情報環境の整備推進を行っており、情報共有やコンテンツ管理が可能なSharePoint Onlineの利用なども視野に入れて、Office 365の活用の幅をさらに広げていく予定。SBTに対しては、今後も大学にとって有用なクラウド利用の情報提供を希望している。