EMCジャパン(大塚俊彦社長)は5月25日、モダンデータセンターへの変革や企業のデジタルトランスフォーメーションの実現に不可欠な基盤となる新ソリューション、サービスとして、ハイパーコンバージドインフラ「VCE VxRack System1000 with Neutrino Node」、ソフトウェアソリューション「EMC Enterprise Copy Data Management(eCDM)」などを発表した。

 VCE VxRack System 1000 with Neutrino Nodesは、SoftwareーDefinedのハイパーコンバージドラックスケールシステムで、クラウドネイティブなターンキーIaaSエクスペリエンスを提供する。内蔵の自動化機能によって、企業はエンタープライズレベルのIaaSをわずか数日間で導入できるとともに、リソースの最初のプロビジョニングも1時間未満で動的に実行することができる。

 さらに、ソフトウェア自動化層によって堅牢なモニタリングとレポーティング、ワンクリックでのソフトウェアアップグレード、オープンソースでクラウドネイティブなIaaSとデータスタックの単一ベンダーによるサポートなど、「導入2日目」の本稼働状態でのシンプルな運用が可能となる。提供開始は17年を予定している。

 eCDMはコピーデータの発見、自動化、最適化によってストレージとデータ保護の戦略をモダナイズすることで、コスト削減とプロセスの合理化を実現するソフトウェアソリューション。従来のコピーデータ管理製品とは違い、既存インフラへの影響を最小限に抑え、ユーザーによるセルフサービス型のコピー作成プロセスを維持しながら、コピーデータ全体の可視化・統合管理を提供する。幅広いエンタープライズソリューションとしてコピーデータのモニタリング、管理、分析を行うことで、間違った層へのデータ格納や、データが不要になった場合などに要する無駄な手間を排除する。提供開始は、16年第3四半期(7-9月)を予定している。

 また、ストレージシステムファミリー「EMC Unity」を5月18日に発売した。オールフラッシュ製品群の最新ミッドレンジソリューションで、ファイル/ブロックストレージとして、大企業から中小企業まで、リソースに制約があるIT組織の要求に応え、842万円から提供する。また、242万円からハイブリッド版も提供する。

 新しいクラウドベースのサービスダッシュボードとして「EMC MyService360」も5月2日に提供を開始した。「EMCオンライン サポート」に登録しているユーザーは追加費用なしで利用でき、EMCデータセンター環境全体の健全性とステータスについて、ほぼリアルタイムの可視性を実現する。

 さらに、「ViPR Controller 3.0」の提供を5月16日に開始した。同製品は、従来型の環境とクラウドネイティブな環境の橋渡しをすることで、ビジネスの変革を実現するモダンデータセンターへの移行をサポートする。これにより、EMCとサードパーティを含む50を超える幅広いストレージプラットフォームのサポートを基盤に、導入企業は複数のベンダーが混在するストレージ環境をモダナイズすることが可能となる。

 このほか、クラウドソリューションポートフォリオの最新ソリューション「Native Hybrid Cloud(NHC)」の提供を17年に開始する。NHCは、クラウドネイティブなアプリケーションの開発と展開の基盤となる開発者向けのターンキープラットフォーム。

 また、「DSSD D5」の提供を16年第4四半期(10月-12月)に開始する。二つの「DSSD D5」システムを単一のラックに搭載し、2倍のIOPS、帯域幅、容量を実現するとともに、これまでOracleデータベース向けに最速だったコンバージドソリューションより低いTCOと1/3のレイテンシを実現する新機能を搭載する。また、あわせて発表した新しい「VCE VxRack System with DSSD」では、完全なエンジニアリングにもとづくストレージ、ネットワーキング、コンピューティングシステムとして、ハイパフォーマンスデータベースとデータウェアハウス向けに事前構成設定済みで最適化されたソリューションを提供する。

 さらに、16年第4四半期(10月-12月)には、新しいグローバルクラウドストレージプラットフォーム「Virtustream Storage Cloud」を、グローバル市場で提供する予定。Virtustream Storage Cloudは、EMCグループの1社としての活動開始から10か月が経過するVirtustreamの能力を拡張した最新ソリューションとなる。