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SCSK、米ネットスカウトとの協業を拡充しFluke Networks製品群を国内販売

2016/05/27 19:11

 SCSK(谷原徹社長)は、米NetScout Systems(ネットスカウト、Anil SinghalCEO)とのマスターリセラー契約を拡充し、同社と共同であらゆる通信可視化、トラブルシューティングを支援するFluke Networks製品群(システム製品群)の国内販売とサポートを5月26日に開始した。

 SCSKでは今回、さらに複雑化するアプリケーションの高機能化、IoT、ビッグデータ化によるネットワークトラフィックの増加に対応し、容易な障害解析の仕組みを提供するため、米ネットスカウトとのマスターリセラー契約を拡充。新規にネットスカウト製品となった高度な通信可視化、トラブルシューティングを実現するFluke Networks製品群の国内販売とサポートを開始する。

 Fluke Networks製品群は、有線、無線、低速、高速を問わず、あらゆるネットワークを網羅する通信可視化とトラブルシューティングを実現する製品群。製品は多岐にわたっており、顧客のさまざまな環境に適応する。代表的な製品として「OptiviewXGシリーズ」、「Visual TruViewシリーズ」、「ClearSight Analyzerシリーズ」、「AirMagnet Enterpriseシリーズ」がある。

 OptiView XGシリーズは、ネットワークやアプリケーションの障害調査、機器検証用途などでフレキシブルに利用できるオールインワン型のタブレットアナライザ。ClearSight AnalyzerとAirMagnetの機能をフルサポートし、超小型の端末ながら10Gネットワークやワイヤレスネットワーク(IEEE 802.11a/b/g/n/ac)まで1台で幅広くサポートしている。

 Visual TruViewシリーズは、パフォーマンスの低下をトリガーに、障害の検知と解析、ボトルネックの特定、トラブルシューティングまで、通信サービスの品質を維持するうえで必要な機能を1台で実現する。パケットやNetFlow/sFlowといったフロー情報、SNMPからの情報をもとにアプリケーションレベルのパフォーマンス状況を即座に可視化する。障害調査などの管理コストも削減できる。

 ClearSight Analyzerシリーズは、手持ちのWindowsパソコンにインストールして手軽に利用可能なソフトウェアタイプのLANアナライザ。ネットワーク上に流れるアプリケーションフローをリアルタイムに解析し、各トランザクションを簡単に可視化することができる。洗練されたGUIベースの分析画面は、ドリルダウン形式で目的とする通信情報にすぐにアクセスできるほか、パケットのデコードはもとより、パケットの復元によるコンテンツ再生、ラダー解析など、通信解析に必要なあらゆる要素を備えている。

 AirMagnet Enterpriseシリーズは、無線LANの稼働状況の可視化、常時監視を行う無線LANのセキュリティとパフォーマンス・モニタリング製品です。集中監視型の無線侵入検知/防止システムによって、あらゆる脅威を自動的に検知、遮断、追跡、位置特定し、無線LAN環境を守る。また、イベント通知、リアルタイムなリモート・トラブルシューティング、フォレンジック解析、パフォーマンス・モニタリング、PCIなどさまざまな法規制基準に対応する詳細なコンプライアンス・レポート機能を備えている。

 SCSKでは、通信事業者、データセンター事業者、電子商取引(EC)事業者、銀行、証券、保険などの金融事業者、大学をはじめとする文教ネットワーク、機械、電子などの製造業、商社、小売などの流通事業者などを中心に、Fluke Networks製品とサポートサービスの提供を進めていく考え。18年3月期までに、10億円の販売を目標としている。
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外部リンク

SCSK=http://www.scsk.jp

「SCSK Fluke Networks」=http://www.scsk.jp/product/common/fluke/