アイティフォー(東川清社長)は、地域金融機関向けに個人ローン審査支援システムのタブレット端末対応版を6月17日に発売した。

 今回のタブレット端末対応版では、システムの開発コンセプトを「書かせない・入力させない・入力しない」とし、申し込み者と渉外担当者双方の利便性を追求。個人ローン申し込みを妨げる多数の項目への属性情報の入力を、キャッシュカードの口座番号で照会して属性情報を入力する「キャッシュカード認証」により自動化することで、入力時間を大幅に短縮している。

 本人確認用の免許証など、コピーが必要な書類はタブレット端末のカメラで撮影して審査支援システムのサーバーへ保存する。申し込み者は、最後にタブレット端末上で署名を1回するだけでローンの申し込みが完了し、印鑑も必要ない。

 これによって、地域金融機関は、渉外担当者が訪問したその場で個人ローンの申し込みを受け付けることができ、機会損失の防止と、より地域に根差したきめ細かいローンの取り扱いを行うことが可能となる。申し込み者の業種や関係人情報などの「キャッシュカード認証」で得られない情報は、渉外担当者がメニューから選択式で入力できるため、渉外担当者自身の入力時間も大幅に短縮できる。

 タブレット端末での表示は、機密情報の運用に適したシンクライアントの技術を活用。タブレット端末にはデータを蓄積せず、セキュアブラウザ越しにシステムの画面を表示することでセキュリティを確保し、端末紛失などによる情報漏えいを防止する。Android、iOS、Windowsの各種端末に対応している。

 今後は、基幹システムなどと連携してローンの申し込みから振り込みまでを一気通貫で行うことができる仕組みに発展し、FinTech(フィンテック)としての製品化を予定している。

 税別価格は800万円から。同社では、1年間で30システムの受注を目標としている。