ビジネスブレイン太田昭和（BBS、石川俊彦社長）のタイ現地法人であるBBS（Thailand）（BBS Thai、松江芳夫COO）とマルチブック（村山忠昭代表取締役・CEO）は7月25日、オービックビジネスコンサルタント（OBC、和田成史社長）の業務パッケージ「勘定奉行」とデータ連携可能なクラウド型会計ソフト「multibook」を基盤とした「経理パートナーサービス」を、タイ進出の日系企業向けに低価格でサービスを開始したと発表した。

　経理パートナーサービスは、multibook上の会計情報を活用し、会計業務に不慣れな営業や製造・生産系出身の現地ManagingDirector（MD）を支援するもの。記帳の正確性を向上して手戻り作業を削減できるほか、日本本社への会計報告書作業を軽減、本社からの質問対応工数を削減するなど、会計コストを大幅に削減できる。

　これによって、日本人MDは本来の業務に専念できるようになり、BBS Thaiの専門家による会計情報を活用した経営アドバイスによってビジネスの拡大にもつなげることができる。また、不正への牽制効果もあり、現地スタッフによる円滑な経理業務の“現地化”が実現できる。

　日本本社にとっても、現地法人の会計データを「勘定奉行」に取り込むことで、決算の早期化が実現でき、会計報告の信頼性が向上し、現地法人の“見える化”“わかる化”を進めることができる。

　今後は、タイ以外の中国ASEAN諸国の日系会計事務所とも連携し、サービス提供地域を拡大していく。また、現地契約のほか、全国のOBCパートナーとも連携して日本契約も可能にした。初年度で100社、3年後に累計500社へのサービス提供を見込んでいる。