華為技術(ファーウェイ、徐直軍・輪番CEO兼取締役副会長)の躍進が止まらない。同社は7月25日、2016年度(16年12月期)上半期業績を発表した。売上高は2455億元で前年同期比約40%成長を記録し、営業利益率は12%となった。

 前年度上半期の売上高成長率は約30%だったので、ファーウェイはさらに10%も成長速度を上げたことになる。15年度の通期売上高は3950億元(約 7兆3273億円)で、すでにグローバル最大級のICTベンダーになっている。こうした巨大企業が、大きな企業買収もせずに、これだけ急成長している例は 珍しい。
 
1640_029a.jpg

 好調の背景にあるのは、同社の基幹戦略である「パイプ戦略」だ。ファーウェイは近年、従来の通信キャリア向け事業だけでなく、法人・コンシューマ領域での事業拡大に力を注ぎ、クラウドDCソリューションやモバイル端末などの提供を通じて、ネットワークに接続するデバイス数やデータ容量の拡大につなげている。これによって、最大の取引先である通信事業者のネットワーク増強につなげて、ファーウェイ自身のビジネス拡大に結びつける好循環を生んでいる。孟晩CFOは、上半期業績について、「パイプ戦略へのゆるぎないフォーカスによって、三つの事業グループすべてで堅調な成長を実現することができた」と話している。

 ファーウェイは8月末に、設立して以来最大規模となるプライベートイベント「HUAWEI CONNECT 2016」を開催する。同イベントでは、パートナーやユーザーなど、約2万人の参加を見込んでいる。(真鍋 武)