インターネットイニシアティブ(IIJ、鈴木幸一代表取締役会長CEO)は、複数のクラウド(IaaS)の運用を統合的に管理する「IIJ統合運用管理サービス」を、4月1日から順次始める。まずは、同社のIIJ GIO(ジオ)やマイクロソフトAzure、アマゾンAWSなどの主要なクラウドサービスの運用を一元化していく。また、Office 365など一部のSaaSにも対応するとともに、段階的にPaaS/SaaS領域でも統合して運用できるよう開発を進めていく方針だ。

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IIJの鈴木幸一会長CEO

 IIJ統合運用管理サービスは、IaaSをはじめとする複数クラウドサービスの一元管理や運用の自動化、障害の予兆を検知するもので、複数のクラウドを使い分けている「マルチクラウド環境で運用効率化で威力を発揮する」(鈴木会長CEO)。実際、IIJのクラウドサービスのユーザーのうち、およそ7割がAzureやAWSなど他社のクラウドサービスも併用しており、IIJではこうした現状を踏まえて統合的に管理できる仕組みをサービス方式で提供する。
 
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IIJの立久井正和・執行役員クラウド本部長

 マルチクラウド環境では、「各クラウドサービスの運用体制や組織が“縦割り”になる“サイロ化”現象が散見されている」(立久井正和・執行役員クラウド本部長)とし、運用効率の低下が課題になっていると分析。IIJ統合運用管理サービスでは、自動化によって「1人あたりの運用対象が最大5倍に増えるとともに、障害対応のスピードも2倍に増える」(同)とし、サイロ化した運用を統合。自動化や障害の予兆検知機能によって効率化を実現する。

 この仕組みはIIJが直販するだけでなく、マルチクラウドの運用を手がけるSIerなどIIJのビジネスパートナーにも活用してもらうことでユーザー数を増やしていく考えだ。(安藤章司)