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Dell EMC World 2017、ヴイエムウェアのパット・ゲルシンガーCEOも登壇、「すべてのインフラはハイパーコンバージドに」

2017/05/11 17:59

【米ラスベガス発】米デルテクノロジーズ(マイケル・デル会長兼CEO)が米ネバダ州ラスベガスで現地時間の5月8日から11日まで開催しているプライベートイベント「Dell EMC World 2017」。2日目にあたる9日の基調講演後半には、米ヴイエムウェアのパット・ゲルシンガーCEOが登場した。今回のイベント期間中、エンタープライズ事業から発表された数少ない純粋な新製品であるIoTインフラ管理ソリューション「VMware Pulse IoT Center」を紹介したほか、同社のビジネスとDell EMCのビジネスのシナジーの大きさを強調した。


ヴイエムウェアのパット・ゲルシンガーCEO

 ゲルシンガーCEOは、「すべてのインフラはハイパーコンバージドになる」という従来の主張をあらためて掲げ、同社の仮想化技術とDell EMCのITインフラ製品の組み合わせが、そうした世界を切り開いていくとの見解を示した。とくに、前日の基調講演でデル会長兼CEOやDell EMCのデヴィッド・ゴールデン・プレジデントが解説した第14世代のPowerEdgeサーバーには、既存のハイパーコンバージドインフラ製品を進化させるハードウェアとして、ヴイエムウェアとしても非常に大きな期待を寄せていることをうかがわせた。

 ヴイエムウェアは、仮想化技術を提供するという立場上、旧EMCグループ時代から、各ハードウェアメーカーとの関係は、中立的な立場をなるべく維持しようとしてきた。デルテクノロジーズ傘下となってもその方針に変更はないとアナウンスしているが、ゴールデン・プレジデントは今回のイベント中、日本のメディアの取材に応じ、「EMCフェデレーション時代のEMCとヴイエムウェアの関係とを比べ、Dell EMCとヴイエムウェアの関係のほうがより密結合的だ」という趣旨の発言をしており、ゲルシンガーCEOのプレゼンにも、そうした事情が反映されていた印象だ。(本多和幸)
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