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横河レンタ・リース レガシー機器で新サービス創造へ

2017/06/14 09:00

週刊BCN 2017年06月05日vol.1680掲載

クラウド型の計測器管理ツールを提供

 横河レンタ・リース(金川裕一社長)は、クラウド型の計測器管理ツール「MyAssets」の提供を開始した。計測器のユーザーから機器の管理などが煩雑との声があがっているなか、新しいサービスによってレンタルサービスのユーザー企業に対して付加価値を提供していく。


 MyAssetsは、台帳管理、校正(計測器の現状確認)業務、社内運用など、計測器を管理するためのさまざまな課題を解決するサービス。管理機能は基本的に無料。利用・校正・修理の予約機能、稼働実績や課金実績の照会などが可能なサービスは、有料で用意している。管理業務自体を一部代行するBPOサービス(有料)も提供している。
 

金川裕一
社長

 今年で30周年を迎えた横河レンタ・リースが、創業当時からビジネスとして手がけているのは計測器のレンタルサービス。今でも、計測器関連ビジネスを主力の一つに据えているが「(顧客の)製造業を取り巻く環境は、グローバルなモノづくり体制の敷設、コアコンピタンスへの集中、シェアリングエコノミーの登場など、大きく変化している。そのような状況下でレガシー機器でありながらも計測器のニーズが多様化しているが、一方で計測器を一元管理できていないとの声を聞いている」と金川社長は説明。そこで、「30年間の計測器関連ビジネスで培ってきたノウハウを結集してサービス化に踏み切った」としている。

 今年夏には、計測器のエンジニアを対象とした会員制の応援サイト「TechEyesOnline」を提供することに加えて、秋には計測器運用支援として「LCMアシスタンス」をサービス化するという。金川社長は、「今後は、『誰から購入するか(サービスを受けるか)が重要になってくる。レンタルサービスで提供してきた『コト』をさらに追求していく」との方針を示している。このようなサービスを、まずはレンタルサービスのユーザー企業に対して自社で提供していくが、「計測器の販売店にOEM提供していくことも計画している」。さらに、AI技術やレコメンド機能の搭載、多言語化など、ブラッシュアップしてMyAssetsをビジネス支援ツールとして強化していく。(佐相彰彦)
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横河レンタ・リース=https://www.yrl.com/

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