【ラスベガス発】アマゾン ウェブ サービス(AWS)の年次イベント「AWS re:Invent 2017」が、米ラスベガスにおいて11月27日から12月1日(現地時間)までの期間で開催されている。セッション数が1100を超え、今回の来場者は4万人以上を予定しており、日本からは1000人以上が参加。IT業界では世界最大級のイベントといえよう。世界トップのクラウドカンパニーが、リアルイベントでも存在感をみせている。(畔上文昭)

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テリー・ワイズ・アライアンス担当バイスプレジデント

 そうしたなかで2日目となる28日は、パートナー向けのキーノートが、AWSのテリー・ワイズ・アライアンス担当バイスプレジデントの進行により行われた。ワイズ氏によると、AWSのパートナーエコシステムはグローバルで拡大を続けており、対前年比では欧州とインドが急拡大しているという。「クラウドが、単なる効率化の実現ではなく、イノベーションのためにあるとの認識に変わってきている」と、パートナー拡大の背景を語った。

 途中で登壇した米AWSのアンディ・ジャシーCEOは「昨年の売り上げは180億ドルで、成長率が42%。サービス数も増え続けており、他社は追いつけない状況にある。そうしたなかで、エンタープライズ分野でのクラウド採用は、米国においてもようやく動き出したところ。他国は、米国よりも14か月遅れる傾向にあるため、エンタープライズ分野での動きはさらに先となる。この分野の動きを加速させるには、パートナーの協力が欠かせない。AWSは、全社を挙げて市場をパートナーとともに切り開いていくことをコミットする」と強調し、パートナーエコシステムのために投資を惜しまないと約束した。

 キーノートの終盤でワイズ氏が、2017年に新たに認定した15社のAWSプレミアコンサルティングパートナーを紹介。日本企業からは、伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)が認定された。日本企業のAWSプレミアコンサルティングパートナーは、8社目となる。国内では、三菱東京UFJ銀行に象徴されるように、AWSにコミットする金融機関が増えてきている。また、今回のキーノートにおいて野村総合研究所が手がけた岡三オンライン証券の事例が紹介されるなど、日本の金融市場でクラウドを採用する動きが目立ち始めている。金融分野に強いCTCも、今回の認定により、クラウド市場で存在感をみせることになりそうだ。