ニュース

ソラコム、「SORACOM Air for セルラー」でKDDI回線が使用できるサービス

2018/05/10 15:20

 ソラコム(玉川憲社長)は、データ通信サービス「SORACOM Air for セルラー(日本向け Air SIM)」で、KDDI回線が使える「plan-K」の提供を5月9日に開始した。

 「SORACOM Air」は、IoT通信プラットフォーム「SORACOM」で、データ通信コネクティビティを提供するサービス。5月現在、セルラー、LoRaWAN、Sigfoxの3つの通信規格に対応している。SORACOM Air for セルラーは、そのなかでもデータ通信SIMカードにより、セルラー網を利用するサービスで現在、国内向け(NTTドコモ回線、plan-D)とグローバル向け(plan01s)の2つを提供している。

 今回のplan-Kでは、KDDI回線が利用できるデータ通信SIMカードを提供する。顧客は、KDDI回線を利用してSORACOMプラットフォームのすべてのサービスを利用できる。SORACOMのウェブコンソールのSIM管理画面で、plan-D、plan-Kの回線の開始や休止などの操作や設定を一括管理できる。また、SORACOMが提供するデータ収集・可視化、クラウド連携、閉域網接続などのプラットフォームサービスについても、plan-D、plan-Kの双方から同じ設定で利用できる。

 とくに、プライベート接続サービス「SORACOM Canal」「SORACOM Direct」「SORACOM Door」では、plan-D、plan-Kを紐付けてひとつの閉域網接続を構築することが可能。これにより、顧客は2つのモバイル回線を利用した冗長構成を実現することができる。

 あわせて、「SORACOM認定デバイス」で今後、plan-Kに対応する通信ゲートウェイなどのデバイス認定を開始する予定。随時対応デバイスの申請を受け付け、SORACOM認定デバイスとして認定、ウェブサイトなどで紹介していく。また、ソラコムではSORACOM Airを使ってすぐに始めることができるリファレンスデバイスを1個単位で販売しているが、plan-Kが利用できるリファレンスデバイスについても提供を予定している。

 税別価格は、契約事務手数料が1回線(SIM)あたり1500円(送料別)。基本料金(利用期間のコミットなしの場合)は使用開始前が1日5円、使用開始後が1日10円、利用中断中が1日5円。
  • 1

関連記事

日本発グローバルプラットフォーム確立に前進――ソラコム

ソラコム KDDIの子会社になる狙い

ソラコム、「SORACOM Funnel」で新たに2社のIoTソリューションと連携

外部リンク

ソラコム=https://soracom.jp/

週刊BCN特別連載企画
「パートナーと伴奏し、新たな価値を共創するネットワールド」

連載第1回 トップに聞くビジネス戦略とパートナー支援

× こちらから>>

連載第2回 オンプレミスの知見を生かした「クラウド移行の最適解」

× こちらから>>

連載第3回 複雑なセキュリティに対し充実したサポートと検証環境を用意、今後はAI保護に注力

× こちらから>>

連載第4回 AIビジネスの立ち上げを支援 企業独自のデータを取り込み課題を解決

× こちらから>>