TIS(桑野徹社長)は、サービスロボットの情報連携プラットフォームとして、「FIWARE(ファイウェア)」を取り入れると6月13日に発表した。サービスロボットとは、コミュニケーションロボットや自律移動作業ロボットなど主にオフィスや施設内で人の作業を代替する機能を持ったロボットデバイス。TISでは、外部と情報連携するプラットフォームとして「FIWARE」を採用することで、「より実用的なサービスロボットの実現を目指す」(油谷実紀・戦略技術センター長)考えだ。

TISの油谷実紀・戦略技術センター長

 TISは、昨年2月にサービスロボット開発のSEQSENSE(シークセンス)に一部出資するなど、サービスロボット分野への投資を拡大させている。ロボット単体の制御はROSなどロボット用の専用OSを使うことで制御可能だが、外部情報との連携や制御をどう効率よく行うかが課題になっていた。そこで、欧州発のIoTサービスプラットフォームである「FIWARE」をサービスロボットに応用することで、情報連携機能を強化。スタンドアロンでは実現できなかった、より高度な機能をサービスロボットに実装していく。
 
SEQSENSEの自律移動型サービスロボットの開発例

 「FIWARE」を巡ってはNECが昨年3月、国内で初めて最上位のプラチナメンバーとして参画。主にスマートシティなどの社会インフラ分野の情報連携ミドルウェア基盤として活用している。今回、TISはゴールドメンバーとして「FIWARE」に参加。サービスロボットへの適用事例はほとんどないため、「世界的にみても珍しいサービスロボットへの応用事例を他社に先行して出していきたい」(油谷センター長)としている。

 サービスロボットは、産業ロボットや自動倉庫ロボットとは異なるジャンルで、主にオフィスビルの受付や案内係、ビルの警備、施設の掃除、軽い荷物の運搬などを担う。TISでは、このサービスロボットをAIやIoT領域の重点要素のひとつと位置づけ、事業立ち上げに取り組んでいる。今年11月には会津大学と協業して、FIWAREを活用したサービスロボットの機能検証を行うとともに、来年度にはより実践的な実証実験を行う予定だ。