ニュータニックス・ジャパン(町田栄作社長)は6月5日、富山県魚津市の教育現場の情報仮想基盤に「Nutanix Enterprise Cloud OSソフトウェア」が採用されたと発表した。

 魚津市は、教育現場のIT化にあたって、以前からグループウェアの導入を計画していた。しかし、認証基盤の整備やセキュリティの強化が必要であり、一から環境を構築しなくてはならない、との結論に達した。また、文部科学省の指針に従って、将来的にはシンクライアント環境をはじめ、校務系と学習系に分かれたサーバーの構築を考えており、学習系には学習支援システムの導入も予定していた。

 基盤の選定にあたった同市の教育総務課総務係主任の菊池宗哉氏は、「仮想環境で柔軟に運用できる仕組みを念頭に、限られた予算内で整備できる方法」を検討。シンクライアント環境も考慮したうえで、レスポンス的にも耐えられることを条件にしていた。こうした点から、ニュータニックスのEnterprise Cloud OSソフトウェアを選択した。「計画通りに情報基盤を整備した場合、最終的にはサーバーだけでも50台程度は必要になり、その環境を単年度で構築するのは予算的にも難しい。できれば柔軟に拡張していけるものがベストだった」と菊池氏はコメントしている。

 同プロジェクトは、2017年6月に入札が行われ、8月末にはすべての環境整備が完了。2か月半程度で本稼働を実現した。現在はグループウェアをはじめ、ウイルス対策やURLフィルタリング、DNSサーバー、ID管理システム、WSUSなど各種環境がNutanixのNXシリーズ上に展開しており、教職員含めて300人ほどの規模で運用されている。わかりやすいコンソールによって、専門知識がない人でも操作できるため、運用を外部委託する必要がないという。

 すでに来年度以降にはシンクライアント環境の整備を視野に入れており、「ノードを追加するだけでCPUやメモリ、ストレージといった各リソースを簡単に増設できるNutanixであれば、計画に沿った導入が可能」と菊池氏は評価する。来期以降は授業支援システムをはじめ、教職員の働き方改革に役立つようBYODの環境を構築することも検討しており、業務基盤としてさらに環境整備を進めていく。