PFU(半田清社長)は10月2日、書類を電子化するドキュメントスキャナー「ScanSnap」の新モデルとして「ScanSnap iX1500」を発表した。

半田清
社長
 ScanSnapシリーズは、2001年に販売を開始し、17年9月に累計販売台数1000万台を突破した。全世界100を超える国と地域に提供しており、ドキュメントスキャナーのグローバルシェアは約50%。PFUの昨年度の売上高に占めるドキュメントスキャナーの比率は約50%で、PFUにとって非常に重要な製品である。

 宮内康範常務が「ScanSnap史上最高の出来に仕上がっている」と胸を張る新モデルは、12年に従来機の「iX500」を発売して以来、6年ぶりにフルモデルチェンジを行った。iX500と比べ、読み取り速度は20%向上し、A4用紙を一分間に30枚読み取ることができるようになった。封筒、二つ折り原稿、プラスチックカードなどもスキャンすることができ、レシートと名刺の専用ガイド(原稿差し込み口)を標準搭載したことで、幅広い種類の原稿を安定して読み取ることができるようになったという。さらに、タッチパネルを搭載したことで、読み取り設定を単体で完結できるようになった。

 また、ScanSnapの進化はハードだけでなく、専用ソフトウェアにも見て取れる。これまで名刺管理やドライバー、ファイル管理といった機能別に分かれていた五つのソフトウェアを一つに統合し、「ScanSnap Home」としてアップデートした。UIをリニューアルしたほか、自動ファイル名生成機能、学習機能を追加し、検索機能を強化した。自動ファイル名生成機能は、スキャンした原稿から内容を抽出し、自動でファイル名を生成することで入力の手間を省く。正しいファイル名が生成されず、ファイル名を修正した場合、学習機能によって修正パターンを学習する。これにより、次回からは学習したファイル名パターンが表示されるようになる。

 また、原稿から誤った情報を抽出してしまった際も、手作業で修正することでその内容を学習し、過去14日間の誤認識を修正、次回以降の抽出情報も自動で修正してくれるようになる。なお、既存ソフトウェアを使っていた場合、アップデートすることで従来機でもScanSnap Homeを利用できる。ただし、保守終了製品で使うことはできない。

 価格はオープン。PFUが運営するオンラインショップでは税別4万8000円で提供され、一台につき4ライセンスが付属する。税別9800円で追加ライセンスを購入でき、大量に購入する場合、ボリュームディスカウントを検討するとのことだ。

 今年4月に社長に就任した半田清氏は、「富士通グループは国内をはじめ、非常に強力なお客様基盤を持っている。これまで以上に連携を強化することでしっかりと普及させていきたい」と語った。(銭 君毅)