アイティフォー(東川清社長)は10月30日、交通遺児育英会(菅谷定彦理事長)から、同社の学務支援ソリューション「奨学金管理システム」を受注したと発表した。同システムは2019年2月に本格稼働を開始する予定。

システム導入イメージ

 交通遺児育英会は交通遺児に対する育英事業を行っており、奨学金貸与、奨学生の指導(学生寮の管理・運営などを含む)、奨学金返還、募金の4つの業務を主としている。従来のシステムは、奨学生の属性などを管理する情報系システムと、奨学金の返還情報を管理する回収系システムが連携されていなかった。また、奨学金申込書など全ての書類を紙で保管しているため必要な時にすぐに取り出すことができず、効率化が大きな課題となっていた。そこで、システムの一元化と電子化を図るためシステムの刷新を決定。納入実績やカスタマイズが可能である点を評価し、アイティフォーのシステム導入を決めた。

 奨学金管理システムは、奨学金審査・決定、貸付・給付から、卒業後の返還管理、延滞者の督促業務までの一連の業務を一貫して管理するシステム。各種台帳を電子化して一元管理したり、通知書、払込票などの発行を行う。滞納者の管理が容易に行え、督促状の発行、発送や折衝記録の管理が可能なほか、貸与・返還一覧表などの統計資料により、各種残高管理や業務遂行のエビデンスがシステムで把握できる。

 今回のシステム導入により、既存の情報系システムと回収系システムを一元化し、奨学生に関する全ての情報を一元管理することで、課をまたいだ情報共有が実現するほか、ボタン1つで必要な情報を取得することが可能となる。また、提出書類や交渉状況などの紙の書類を全て電子化し、ペーパーレス化を実現する。

 さらに、従来の職員の手作業を削減し利便性を向上するとともに、奨学生に関する全てのデータを一元管理することで、より高度で多様なデータの集積や分析が可能となる。今後、交通遺児育英会では、大幅な業務効率化を実現することで、交通遺児に対して給付金の導入など、より良い奨学制度を提供していくことを目指している。