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量子アニーリングを活用したソリューションのβ版を提供――福岡のグルーヴノーツ
2019/04/04 09:00
週刊BCN 2019年04月01日vol.1770掲載
福岡市に本社を置くグルーヴノーツ(最首英裕社長)は3月26日、D-Wave Systemsの量子アニーリングマシン「D-Wave 2000Q」を活用した「組合せ最適化ソリューション」を開発し、4月からβ版の提供を開始すると発表した。量子コンピューティング技術を活用して組み合わせ最適化問題を解く商用ベースのソリューションとしては、世界初の発表になる。
D-Wave Systemsが量子アニーリングマシンを発表したのは、11年5月。以降、同社のマシンを活用したさまざまなな取り組みが行われてきたが、多くは研究目的であったり、実証実験であったりして、本番運用として活用されるという事例は、これまで発表されていない。量子コンピューターを活用した商用ベースのサービスも提供されていない。
とはいえ、これまで多くの実証実験が行われてきたことから、現状の量子アニーリングマシンでも十分に対応できる組み合わせ最適化問題が見えつつあり、ビジネスで活用できるサービスの登場は時間の問題とも言われていた。
こうした中での今回の発表である。同ソリューションは、運輸・小売業等向けの配送ルートや勤務シフトの最適化サービスになるという。古典コンピューターに対する優位性の指摘がありそうだが、量子コンピューターにとっては大きな一歩であることは間違いない。(取材・文/畔上文昭)
福岡市に本社を置くグルーヴノーツ(最首英裕社長)は3月26日、D-Wave Systemsの量子アニーリングマシン「D-Wave 2000Q」を活用した「組合せ最適化ソリューション」を開発し、4月からβ版の提供を開始すると発表した。量子コンピューティング技術を活用して組み合わせ最適化問題を解く商用ベースのソリューションとしては、世界初の発表になる。
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