アズジェント(杉本隆洋社長)が提供するフィッシング対策ソリューション「IRONSCALES(アイアンスケールズ)」の引き合いが好調だ。フィッシングメールへの対処に当たる情報システム部の業務負荷を削減できるツールとして顧客から評価を得ており、同社では注力商材の一つとして引き続き販売活動を進める方針だ。

 IRONSCALESは、フィッシングメール対策にまつわるさまざまな機能を一つのプラットフォームで提供する。具体的には、機械学習で個人のメールボックスを分析し、なりすましメールを検知する機能や、届いたフィッシングメールをワンクリックで「報告」し、セキュリティリスクをはらむ危険なコンテンツを含むメールを除去する機能、IRONSCALESを利用する組織間でインテリジェンスを匿名化して共有する機能、フィッシングのシミュレーションによって従業員のセキュリティ対策スキルのレベルをチェックする機能などを備えている。

 また、従業員が届いたフィッシングメールを「報告」すると、製品に搭載されているAIが、他の誰に届いているかを分析して把握できる。一人の報告で全員を保護できるため、従来フィッシングメールの対処に時間をかけていた情報システム担当者の工数削減に寄与するという。
 
ビジネス開発部
太田智博氏

 アズジェントは開発元のアイアンスケールズ社とディストリビューター契約を結び、2018年5月にIRONSCALESの販売を開始した。なりすましの防止ができることから、当初はビジネスメール詐欺(BEC)対策として製品を訴求していたが、担当するビジネス開発部の太田智博氏によると、提案活動の中で「メールセキュリティゲートウェイをすり抜けた後のフィッシングメール対策を自動化でき、情報システム部の業務を楽にする」ことにメリットを感じる顧客が多いと実感したという。大企業を中心に案件数は50を超え、「ビジネスメール詐欺対策として興味を持ってもらうが、フィッシングメール対策の自動化にも役に立つということで落ち着くことが非常に多い」と太田氏は話す。

 「大規模のお客様では、日々の業務に忙殺されているという状況が比較的多いと思う。そうした方々に自動化の仕組みを使ってもらい、無駄な工数を削減して生産性向上に目を向けてもらうためのツールとして使ってもらえるのでは」と話す太田氏。「今年の注力商材の一つとして提供していく」と、拡販に向け意欲をみせている。(前田幸慧)