モバイルPCの情報漏えい対策ソリューションやバックアップソフトのメーカーであるアール・アイ(小川敦代表取締役)が、営業体制のテコ入れを図り、成長を加速させようとしている。今年4月に営業統括のポジションに就いた箕浦晃久氏は、「向こう数年で業界ナンバーワンの座を狙う」と意気込む。

 箕浦氏はデジタルアーツやトレンドマイクロでキャリアを積み、トレンドマイクロでは今年1月までパートナー営業本部長を務めた。アール・アイの商流もチャネルパートナーによる間接販売が基本で、大手ディストリビューターや大手事務機メーカー系販社がその中心だ。こうしたチャネルパートナー網でアール・アイ製品のビジネスを活性化してもらうために箕浦氏の人脈とノウハウを生かす。
 
箕浦晃久氏

 アール・アイの主力製品は、集中管理型のデータバックアップソフト「Secure Back 4」と、PCやサーバーにあるファイルの変化を検知してリアルタイムにバックアップを行う「Air Back」シリーズ、そしてモバイルPCの情報漏えい対策ソリューション「Shadow Desktop」の三つだ。箕浦氏は、「当社のバックアップ系商材はメーカー名も製品もメジャーだとは言えないが、それでもすでに3万社の顧客基盤があるのは市場に求められているということ。一方、Shadow Desktopは働き方改革のトレンドを追い風に、VDIやシンクライアントを検討したけれどもコストがネックになって断念したというようなユーザーにフィットする。いずれも市場環境は非常に良好で、ポテンシャルは大きい」と力を込める。

 リードの掘り起こしや顧客の課題発掘をアール・アイ側で積極的に行い、パートナーが自らの顧客の課題に合わせて適切にアール・アイ製品を提案できるようにするための支援体制をつくる方針だ。(本多和幸)