週刊BCNは12月6日、ITメーカーとIT販社をつなぐイベント「BCN Conference 2019 冬」を東京・ベルサール九段で開催した。テーマは「DX時代を生き抜くパートナーエコシステム戦略」で、SIer、ISV、ディストリビューター、リセラーなどが来場した。

BCN Conference 2019 冬

 冒頭の基調講演の後には、A会場、B会場に分かれてセッションを実施。B会場では業務改善などを中心に三つのセッションと特別講演が行われた。

 まず、PFUのイメージング事業本部ビジネス推進統括部プロモーション推進部の道宗琢昌氏が登壇し、「お客様満足度を高める窓口業務の改善方法」をテーマにセッションを実施した。
 
PFUの道宗氏

 道宗氏は、「インバウンド需要の拡大からホテルのフロントや小売店などの幅広い業種で、お客様に近い場所でのデータ処理ニーズが高まっている。人手不足から働き方改革が求められる医療現場、本人確認の厳格化で事務作業が増えた自治体でも、窓口業務の負担が増している」と指摘し、こうした変化に対応し、ユーザー満足度を高める最新スキャナーとして「FUJITSU Image Scanner fi-800R」を紹介した。

 「fi-800Rはコンパクトで手狭な受付でも導入でき、パスポートからA3書類まで1台で対応可能だ。また、目の前でスキャンし返却することで、待ち時間を短縮できる。窓口の負担軽減とともに、お客様満足度も向上できる」とアピールした。

 続くB-2セッションでは、コーレルの日下部徳彦・パラレルスマーケティング部長が登壇。「Parallels RASで実現するクライアント仮想化と働き方改革」をテーマに話をした。
 
コーレルの日下部部長

 日下部部長は、働き方改革では「2060年には労働人口がピーク時の半分になる。労働力不足の解消に向け、IT活用による生産性の向上が不可欠」であるとし、「Parallels RAS」を活用することで、「業務・場所を問わず任意のデバイスからセキュアにアクセスできるため、在宅勤務やリモートワークが容易に実現できる」と強調した。

 セッションの後半には、東京日産コンピュータシステムの大島靖雄・産業事業部ICTシステムアーキテクトサービス主管が登壇し、同社におけるParallels RAS活用の事例を紹介した。
 
東京日産コンピュータシステムの大島主管

 B-3セッションには、ユーザックシステムの渡辺大輔・パッケージビジネス部リーダーが登壇。「新しいニーズを発見する業務改善セミナー」と題して講演した。
 
ユーザックシステムの渡辺リーダー

 渡辺リーダーは「業務改善に取り組む企業にとって、FAX受注は大きな課題。FAX注文が続く限り業務負担から脱却できず、その改善は不可欠」と語る。課題解決の方法はWebサイト構築、WebEDI利用、メール利用、OCR利用などがあるが、得意先の運用の負担にならない方法を選ぶ必要があるとした。事例として紹介したツインバードの件では、年間で受注入力時間を1320時間削減しているという。最後に、基幹システムと連携し、受注から出荷までをカバーするユーザックシステムのソリューションを紹介。「当社ではRPAが注目される遥か前の2004年から業務改善ソリューションを提供してきた実績がある」とアピールした。

 B会場の最後には特別講演2として、中国のDatatang Technologyの斉紅威CEOが登壇。「データはAIを駆動:応用革新と情報セキュリティ」をテーマに講演した。
 
Datatang Technologyの斉CEO

 斉CEOは、「人工知能技術は完全に応用時代に突入した。市場は急成長しており、2025年には世界の人工知能市場は6兆ドルを超える」と説明する。その背景には、分散コンピューティング能力の向上とディープラーニングのもとでの、データドリブン型人工知能の急速な発展があり、データが中心的な役割を果たす。

 「データは人工知能産業の生命線で、データ処理は大きな産業になろうとしている。人工知能の各分野では、基本的な知能機能を学習するために基本的なデータセットが必要。当社では、その提供を行っている。また、各国の規制やセキュリティの課題にも対処している」とした。そして、2020年春に日本法人を設立し、サービスを提供していくと語った。