インターネットイニシアティブ(IIJ)とカウスメディアは、IoT向けの無線通信方式であるLoRaWANに対応した無線基地局の屋外での利用ニーズに応え、太陽光充電ができるようソーラーパネルや充電式バッテリなどをセットにした「LoRaWANソーラー基地局DIYパッケージ」を共同開発。カウスメディアが6月17日から、主に農業経営体向けに同社ウェブサイトで販売を開始した。税込み価格は5万890円。

「LoRaWANソーラー基地局DIYパッケージ」設置例

 IIJでは、水田の水位と水温を測定するIoTセンサーや、複数のセンサーからデータを収集してクラウドに送信するための無線基地局、測定値を遠隔からスマートフォンで確認するための専用アプリなどをセットにした「水管理パックS」を3月から提供している。同パックに含まれる無線基地局Kiwi Technology製「TLG3901BLV2」は、顧客の宅内や作業所など屋内に設置することを想定しており、長距離(約1-2km)の無線通信が可能な無線方式LoRaWANに対応している。

 しかし、IoTセンサーを設置している圃場までの距離が遠い場合や、基地局と圃場との間に建物など遮蔽物がある場合には、データ通信が不安定になることがあり、無線基地局を圃場脇や空き地など屋外に設置するには、電源の確保が必要だった。そこで今回、IIJとカウスメディアが共同で、顧客が自身で組み立てられるよう必要部材をセットにした、安価な太陽光充電のDIYパッケージを開発した。

 LoRaWANソーラー基地局DIYパッケージは、ソーラーパネル、充電式バッテリ、USB出力対応充電コントローラーなど、必要部材のセットで構成されている。IoTセンサーを設置している圃場までがLoRaWANの無線が届く範囲(約1-2km)を超えた場所にある場合や、基地局と圃場との間に建物など遮蔽物がある場合で、電源確保が難しい圃場脇、傾斜地などで利用することができる。

 また、水管理パックSと組み合わせて使用することを想定しているが、河川監視や屋外インフラ設備監視など農業以外の用途にも活用できる。あらゆるシーンで利用できるよう、今後もパッケージの改良を進めていく予定。