理経は8月20日、国内の大手化粧品メーカーから、米3dMDの3次元サーフェス超高速撮影&解析システム「3dMD System」を受注し、納入したと発表した。

3dMD System

 昨今の美容・化粧品業界では、トレンドの変化やニーズに合わせた付加価値の高い製品やサービスを提供するため、ビッグデータの活用や高解像度の4K映像、奥行が認識できる3Dなどのデジタル技術などを駆使し、高度でスピーディーな研究開発が求められている。皮膚を計測する場合、3Dでの形状や凹凸の深さを高精細で撮影し、正確に数値化することは重要な要素となっている。

 今回導入した大手化粧品メーカーでは、顔の動的な凹凸の変化を高精細に撮影できる機器を探していた。3dMD Systemは、頭部(耳から耳までの200度)を誤差0.2mm以下の高精度で超高速に連続撮影でき、レーザーを使用せず人体への負担がない非接触型の撮影が可能であるとともに、解析ソフトウェアを含めて幅広い研究に応用できる点が評価され、採用が決定した。

 3dMD Systemシリーズは顔や頭部、全身を最大360度、誤差0.2mm以下という業界屈指の高精度で超高速撮影する装置と、撮影したデータを3Dデータ化し表示するソフトウェアを有したシステム。静止画(1-10fps)から動画レベル(120fps)での3Dキャプチャーが可能。解析ソフトウェアを使用することで、身体表面の軟組織や皮膚の2点間の直線距離やカーブの長さ、体積を測定し、複数の画像と重ねて比較することができる。CT(コンピューター断層撮影装置)やCBCTで撮影した3Dデータと組み合わせて解析することもできる。

 美容・化粧品業界では、ヘッドスパ施術前後のフェイスラインのリフトアップの計測、年齢別の表情筋の計測などに活用されている。歯科、口腔外科、形成外科などの医療領域をはじめ、人間工学の先端研究への取り組み、アパレル、スポーツ美容など幅広い分野で、全世界で1500システムを超える稼働実績をもっている。

 理経では今後、口腔外科、形成・美容外科などの医療用途だけでなく、化粧品や原材料メーカー、アパレルなど幅広い分野での拡販を進めていく。また、AIやAR/VRといった最新技術との併用も積極的に推進していく。