博報堂は10月1日、Insight Tech(インサイトテック)と共同で、社会変化を契機に生まれる生活者の“不満の声”を定量的・定性的に可視化し、ビジネス機会を探索するソリューション「社会不満HEATMAP」を開発したと発表した。あわせて、このソリューションを用いて、新たな企業活動を短期間で創発するビジネス機会探索プログラムの提供を開始する。

社会不満HEATMAP [コロナ禍:2020年1月~6月]

 博報堂で企業のブランディングやイノベーション支援を行う専門組織「博報堂ブランド・イノベーションデザイン」のプロジェクトチームであるVoiceVisionは、生活者の声を起点とした共創マーケティングを長年にわたって支援してきた。今回、その知見をもとに、「不満買取センター」を運営するインサイトテックと協働してセンターに蓄積された1700万件もの生活者の不満の声から、社会課題に関連したものを抽出。コロナ禍以前とコロナ禍での不満の変化を比較分析することで、社会変化がもたらした生活の変化や、新たに生まれる生活者ニーズやペインポイントの変化を明らかにし、新たなビジネスの機会を発見する社会不満HEATMAPを開発した。

 社会不満HEATMAPでは、社会課題に関連した不満(社会不満)を9カテゴリー、58テーマに分類し、テーマごとに社会不満の量・強さや変化の大きさ、様々なビジネス領域との関係性を俯瞰して把握することができる。クライアント企業のビジネス領域に関連した不満の声を掘り下げて分析することで、生活者のインサイトを探索し、新たなビジネスのヒントを見つける。

 また、同ソリューションを活用したワークプログラムでは、「社会不満の俯瞰」「これからの生活の洞察」「未来のビジネス機会の探索」「新たな企業活動の創発」の4つのセッションを、約1カ月という短期間で行い、刻々と変化する社会に対応した企業活動の創発を支援する。とくに、企業の商品・事業開発やイノベーション推進に関わる人が利用することで生活者の不満に隠れた新たなニーズを見つけ、企業活動と社会課題をつなげるビジネス機会の発見を促す。

 博報堂では今後も、インサイトテックと協働して、生活者の声を起点としたイノベーションの創出と、企業の新たな価値の創造を支援していく考え。