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TIS、「紙帳票デジタル化トータルサービス」の提供を開始

2020/11/18 17:29

 TISは、AI-OCRと業務システムのノウハウを集約して紙帳票を扱う業務プロセス全体を自動化する「紙帳票デジタル化トータルサービス」の提供を11月17日に開始した。

「紙帳票デジタル化トータルサービス」の概要

 紙帳票デジタル化トータルサービスは、決算書や契約書など非構造化データを含むあらゆる産業文書を自動で構造化・デジタル化して、業務プロセス全体の自動化を提案・実現するサービス。単に紙帳票をAI-OCRでデジタル化するだけではなく、TISがこれまで培ってきた各業界・業務での自動化ノウハウを活用し、紙帳票業務の自動化コンサルティングからシステムインテグレーションまでトータルでサポートする。

 非構造化データのため紙帳票のデジタル化が困難であった文書や、コストがROI(投資収益率)に見合わないなどの観点からシステム化が見送られてきた手作業の業務全体を自動化することにより、生産性向上やコスト削減を実現できる。

 具体的には、「紙帳票デジタル化コンサルティングサービス」「紙帳票デジタル化ソリューション導入サービス」「帳票デジタル化システムインテグレーションサービス」の3つのサービスメニューにより、紙帳票業務を自動化・効率化する。

 紙帳票デジタル化コンサルティングサービスでは、紙帳票の業務プロセス知識と、デジタル化による自動化・効率化のノウハウをもったメンバーがコンサルティングを行う。AI-OCRの導入効果を見いだせずに導入をあきらめている顧客に対し、効率的なOCR業務の組み立てと、業務プロセス全体の中でOCRデータの活用方法の提案や費用対効果を達成できるDX化プランの策定を行う。

 紙帳票デジタル化ソリューション導入サービスでは、PaperoidやSCORE LINKといったTISのAI-OCR帳票ソリューションのなかから、顧客の紙帳票デジタル化に最適なソリューションの選定と導入を支援する。単なるデータの読み取りだけでなく、読み取ったデータの補正や正規化など、デジタルデータとして活用するために必要な機能を顧客の業務にあわせて提案する。例えば、財務諸表をデータ化するために、科目の名寄せやサマリーなど帳票ごとの特性に応じたデータ構造化を行う必要があるが、そういったノウハウも提供する。

 帳票デジタル化システムインテグレーションサービスでは、データの収取や取り込み補正からデータの利活用までプロセス全体を自動化する仕組みを変える必要がある顧客に対して、経験豊富なシステムインテグレーターとして、データ連携やRPAによる自動化、周辺の個別システムの対応など、幅広い支援を行う。

 TISでは、紙帳票のデータ化だけでなく業務プロセス全体の自動化を目指す金融、クレジットカード、保険、行政といった様々な業界の企業をトータルにサポートしていく考え。
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外部リンク

TIS=https://www.tis.jp/

「紙帳票デジタル化トータルサービス」=https://www.tis.jp/service_solution/paper-digitized-tts/