EDGEMATRIX(エッジマトリクス)は、NTTドコモ、清水建設、SONY INNOVATION FUND、DGベンチャーズの4社から、3月18日付の第三者割当増資によって約10億円を資金調達した。

映像エッジAIのイメージ

 EDGEMATRIXは、高精細映像などを現場(エッジ)でリアルタイムにAI処理するデバイス「Edge AI Box」「映像エッジAI」の統合管理・収益化プラットフォーム「EDGEMATRIXサービス」、ワンストップでの現場実装と課題解決を支援する「映像エッジAIソリューション」を提供している。

 今回、19年8月のシリーズAでの約9億円を加えた累計19億円の調達資金によって、Edge AI Boxの新機種追加、EDGEMATRIXサービスの新機能開発を行い、製品サービスをさらに強化する。また、清水建設が開発した建物OSとの連携も視野に入れたスマートシティやスマートビルディングの各種センサーとの連携開発を行うとともに、道路・鉄道等の公共施設や医療・福祉施設等を含む社会インフラへのソリューション提供の拡大、製品引き合いが増えているアジア市場から海外展開を加速していく。

 映像エッジAIとは、データが生成される現場(エッジ)もしくは近傍でAIの処理を実行し活用すること。通信回線の遅延や同時処理量に制限のある環境では難しい膨大な数のカメラ映像が生み出す大量データをリアルタイムにAI処理できる。クラウドとの連動によって、広い範囲の状況把握や対象追跡にも活用が可能。カメラ映像に映る数百人規模の行動分析、高速の工場生産ラインの自動制御、不審物・不審者、危険環境を瞬時に警告、通知するなど、従来では難しかった規模とスピード感あるAIソリューションの導入が可能になる。

 同社では、Edge AI Box、EDGEMATRIXサービス、映像エッジAIソリューションの3事業により、映像エッジAIの開発からソリューションまでを提供している。

 Edge AI Boxは、街やビルを見守るIPカメラ映像などを現場でAI処理し伝送できる屋内と屋外用小型デバイス。深層学習ベースのAIなどの高速計算処理をするGPUとWi-Fi/LTE/5G通信モジュールを搭載し、カメラ接続等の豊富なインターフェースを備えている。

 EDGEMATRIXサービスは、現場設置のEdge AI Boxからエンド・エンドで映像エッジAIを統合管理するプラットフォーム。デバイスの遠隔管理、設置場所を地図表示(マップビュー)する状態管理、現場からのAI処理済映像をブラウザーに多数同時表示する「エッジビュー」などのサービス管理、AIアプリケーションの配信・管理、パートナーが開発した汎用AIアプリケーションを選択購入できる「EDGEMATRIXストア」を提供している。

 顧客は、ストアアプリから月額課金のAIアプリを選択するだけで映像エッジAIを開始できる。また、自社でAIアプリを開発する顧客には、「EDGEMATRIX Platformサービス」でプラットフォーム機能だけを利用できる。短時間で効率的な開発を行うための技術文書や画像処理用のソフトウェア開発キット「EDGEMATRIX Stream Toolkit」も提供している。

 映像エッジAIソリューションでは、現地調査に始まり、顧客からの要望に応えるカメラ、周辺機器、AIアプリケーション調達や開発、設置工事、設定調整に至る映像エッジAIの現場実装と課題解決をワンストップで提供する。