デル・テクノロジーズは、世界最高レベルの拡張性と柔軟性を提供するスケールアウトNASソリューション「Dell EMC PowerScale」ストレージの新機種「PowerScale A300」「同 A3000」「同 H700」「同 H7000」と新機能を9月29日に発表した。

PowerScale H7000

 PowerScaleのハイブリッドノード(H700、H7000)とアーカイブノード(A300、A3000)は、多くのコア、メモリ、キャッシュ、ネットワーク オプションを提供し、既存のPowerScaleと「Dell EMC Isilon」クラスターとの完全なノード互換性を実現する。例えば、A300とA3000アーカイブノードは、前世代よりも高速なCPUを搭載し、アクティブとディープアーカイブのワークロードをサポートする。また、PowerScaleポートフォリオ全体で利用できるようになったインライン データ削減機能でストレージ利用効率を最大2.2倍に向上できる。

 ノードの刷新に加え、PowerScaleの基盤となるオペレーティングシステムソフトウェアである「OneFS」(今期後半にリリース予定)の機能強化によって、書き込み可能なスナップショット、アップグレードの高速化、セキュアブート、「HDFS ACL」のサポート、データ削減とスモールファイルの効率化などを可能とした。データ管理ソフトウェア「DataIQ」の最新リリースでは、大規模クラスターのユーザーエクスペリエンスの向上、ナビゲーションを容易にするUIの強化、タイムスタンプによるボリューム分析のためのレポート実行機能を実現している。

 また、PowerScaleは、エッジからコア、クラウドまで、さまざまなデータワークロードが簡単に処理できる。オールフラッシュノードは、オプションの「NVIDIA GPUDirect」サポートによってパフォーマンスが最適化されており、AI、ML、アナリティクス、ゲノム シーケンス、EDAワークロードなどの最新のワークロードが必要とするパフォーマンスを提供。最大252GB/秒の読み取りスループットに直線的に性能向上することを実証している。

 さらに、「NVIDIA GPUDirect Storage Partner Ecosystem」の一部であるPowerScaleは、一つのネームスペースで、オンデマンドに最大252ノードまで拡張することが可能。アーカイブノードは、容量が最適化されており、高速なアクティブアーカイブワークロードやディープアーカイブワークロードに適している。

 一方、ハイブリッドノードは、メディア&エンターテインメント、医療、ライフ サイエンス、アナリティクス、自動車など、さまざまな混合ワークロードに必要な最高の価格対性能を提供。また、「SmartPool」テクノロジーを活用し、過去の使用パターンに基づいて必要な性能をインテリジェントに提供する。

 セキュリティ対策機能では、「Superna」によるサイバープロテクション機能の強化と、「Dell EMC PowerProtect」ポートフォリオによって実現される新しい動的なNAS機能によって、PowerScale向けのデータ保護製品をさらに強化していく。SupernaのPowerScale向けサイバープロテクション&リカバリーソリューションは、ランサムウェア攻撃の防止、保護、復旧を支援するために設計されている。また、「Superna AirGap Enterprise」は、エアギャップ機能をより高度に自動化する。

 このほか、ファイルレベルでの迅速な復旧機能を備えたインクリメンタルフォーエバー(永久増分)のNASデータ保護を容易に管理する環境を求める企業向けに、NASシステムを保護するシンプルな最新ソリューション「Dynamic NAS Protection」を発表した。

 「Dell EMC PowerProtect Data Manager」とともに提供されるDynamic NAS Protectionは、インテリジェントで自動的にスケールアップしてパフォーマンスを最適化し、PowerScale、PowerStore、Dell EMC Unityなど、NFSやCIFSをサポートするさまざまなNASの保護と復旧を可能にする。バックアップは最大3倍、リストアは最大2倍の高速化を実現し、NASのバックアップと復旧をシンプル・効率的に管理することで、SLAの向上につながる。