デル・テクノロジーズは10月8日、年次イベントDell Technologies Forum 2021-Japan」をオンラインで開き、「学ぶ」「つながる」「発見する」をキーワードに、ライブセッション、オンデマンドコンテンツ、各種交流アクティビティなどを繰り広げた。基調講演は「デジタルの未来」をテーマに、テクノロジーやデータがもたらす新たな可能性を発信した。

　フォーラムは9月に移転した東京・大手町の新本社を主会場に配信された。基調講演では大塚俊彦・社長が市場での取り組みを説明した。大塚社長は未来を開く重点テクノロジーとして「ハイブリッドクラウド」「エッジ」「5G」など六つを挙げ、これらに「積極的投資をしながら未来を作っていく」と話した。

　as a Service型で提供する「APEX」については、データストレージサービスを間もなく国内でも立ち上げるとした。APEXの推進には「パートナーとの協創が大変重要になる」と語り、チャネルパートナー、クラウドサービスパートナーと協業し、顧客に貢献していく姿勢を示した。

　ゲストスピーカーとして、NTTの島田明・副社長執行役員兼CFOが「オール・フォトニクスによるSmart Worldへ」と題し、デル・テクノロジーズとの協業で米・ラスベガスなどで取り組んでいるスマートシティ事業などについて解説した。

　講演冒頭では、米本社のマイケル・デル・会長兼CEOがあいさつ。デル会長は今後の社会はエッジコンピューティングがさらに進むとの見方を示した上で、自社ではエッジソリューションの革新を図っていると強調。「私たちは皆さんを日々の煩雑さから解放し、時間、エネルギー、投資力をデータやアプリに集中させる。ビジネスの成果や競争優位性を獲得してほしい」と訴えた。

　インフラストラクチャソリューショングループのジェフ・ブードロー・プレジデント兼ジェネラルマネージャー、アリソン・デュー・CMO、アミット・ミダ・アジア太平洋および日本グローバルデジタルシティーズ事業プレジデント、アンガス・ヘガティー・インターナショナルマーケットプレジデントらも登壇した。

　ブレイクアウトセッションは、「The Future of IT is Hbyrid（ハイブリッドの未来）」「The Future of Work is Intelligent（インテリジェントな働き方の未来」や「The Future of Data is Innovate（革新的なデータの未来）」などをテーマに展開された。（藤岡 堯）