Sansanは4月22日、名刺管理アプリ「Eight」をキャリアプロフィールに進化させたと発表した。キャリア情報を集約した「キャリアタブ」を新機能として実装したのが主な特徴。ビジネスパーソンのキャリア形成を一層後押しして、人材と企業のマッチングを加速させる。
キャリアタブは、スキルアップに役立つ情報や企業の求人情報を職種ごとのタブで表示し、ユーザーの自発的なキャリア形成を促す。リリース段階では、名刺を交換する機会が多い営業のタブが利用できる。職種は順次追加される予定。
Eightを利用する場合、名刺の登録が必要となるが、同社執行役員Eight事業部Eightキャリア&ソリューション部の小川泰正・部長は「名刺がなくても新規登録できる機能を開発しており、夏をめどに実現させるつもりだ」と説明。働き方が多様になる中、名刺を持たないユーザー層の取り込みも進めることが狙いとの考えを示した。
塩見賢治 取締役執行役員
今後、名刺がなくてもEightを利用できるようになる予定だが、同社取締役執行役員Eight事業部の塩見賢治・事業部長は「名刺は、ビジネスにおける人と人の出会いの証し」とし、今回の進化で「名刺を捨てるわけではない」と強調した。これまで焦点を当ててきた名刺管理については、引き続きユーザーに対して価値を提供するとした。
その上で、キャリアプロフィールとして生まれ変わったEightについて「ビジネスパーソンのライフタイムに伴走しながら、キャリア形成を後押しする世界観を確立していくことが大きな方向性だ」と話した。
さらに「Eightは、ビジネスパーソンだけでなく、企業にも新たな出会いの機会を提供する場所になる」とし、「まだ構想段階だが、企業のファンづくりができる仕組みを今夏をめどに実装したい」と語った。Eight内でユーザーと企業が双方向でコミュニケーションが取れる機能を想定しているという。
(齋藤秀平)