クラウドストライクは7月7日、XDR（Extended Detection and Response）製品「Falcon XDR」のアライアンスパートナーの拡大と新機能を追加したと発表した。尾羽沢功・ジャパン・カントリー・マネージャーは「当社が得意とするエンドポイントに加え、ネットワークやメールを得意するセキュリティベンダーのパートナーシップを強化し、XDRによってお客様の環境全体を守っていく」と力を込めた。
 
　同社ではセキュリティプラットフォーム「FALCON PLATFORM」上でEDR（Endpoint Detection and Response）などの20以上のセキュリティモジュールを提供。Falcon XDRもモジュールの一つとなる。

　Falcon XDRでは、クラウドストライクの各モジュールから生成されるテレメトリーデータと連携するサードパートナー製品のログなどのデータを統合、脅威ハンティングや機械学習といった技術を用いて自動分析を行い、脅威をいち早く検知する。

　今回新たにアライアンスパートナーになったのは、メールやWebコンテンツの無害化製品を提供する米メンローセキュリティ（Menlo Security）、認証製品を提供する米ピンアイデンティティ（Ping Identity）、NDR（Network Detection and Response） 製品を提供する米ベクトラエーアイ（Vectra AI）の3社。これにより、既存パートナーを含めた16社の製品との連携が可能になった。今後もアライアンスパートナーの拡充を進めていく予定だ。

　新機能として、脅威を検知した際に、Falcon XDRに統合されているフレームワーク「Falcon Fusion」で「ServiceNow」のチケットを自動生成する機能をはじめ、メールや「Slack」「webhook」に通知する機能を搭載。セキュリティオペレーションワークフローの簡素化を実現するという。また、検知した主要なイベントをタイムラインビューで時系列に表示するようにしたことで、迅速な調査が可能となるとした。
（岩田晃久）